しれとこ
こんにちは〜
まさかの2日連続12時過ぎまで宿の飲み会に参加していた林です。
はい、強制参加ですw
おかげで朝までぐっすり眠れました〜
宿に泊まって知らない方と過ごす時間はとても貴重です。
(酒が入っていない時間の方が貴重かもしれませんがw)
色んな情報収集の場所ですね。
この旅、ほとんど下調べしていません。
礼文島も「とりあえずスコトン岬に行きたい!!」以外なかったですし、前回の富良野に関しては行くつもりもありませんでしたw
そして知床。
「熊について知りたい」という思いできましたが、知床で2日間過ごした感想は、また別のものとなりました。
熊の問題って昨今メディアで騒がれていますよね。
熊が人馴れして街に降りてきているとか、熊と出会ってしまって怪我をしたとか、車が壊れたとか。
熊が追いかけてきたとか・・・
私も北海道に車で、というか知床の麓の羅臼町にきて色々と話を聞くまでは、クマは漠然と怖いものでしたし、北海道のそこらじゅうに熊がいるものだと思っていました。
でも現状を見てその考えは改まりましたし、熊に対する人間側の課題も見えてきました。
「熊が見たい」
この想いは多くの方が持っていると思います。
だから知床にはたくさんの人が来るんだと思います。
でもその一方で「熊と出会いたくない」
この想いも多くの方が持っていると思いますし、実際に知床に来ている方もそうだと思います。
車の中や離れた場所からだといいけど、実際に登山中に熊に出会いたいと思っている方は、皆無に近いと思います。
昨日知床自然センターに行きました。
そこで熊と人間がどうやって関わっていったらいいか、現状はどうなっているのかについての映像を見ました。
そこでは人馴れして、車にも慣れてしまった熊が道に出てきて、道からなかなかどいてくれない、そこに観光客が群がっていく様子が描かれていました。
宿に泊まっている方に聞くと、熊に餌を与え、それをカメラに収めるカメラマンもいるとのことでした。
よくテレビで「人慣れをしている」「人を全く恐れない」熊は問題だって話していると思うんです。
人間に慣れてしまうと人間を恐怖だと感じず、距離を詰めてくるので危ないと。
これはまさしくそう。
昨日観た映像も人間の観光と熊とについて語っていました。
でもこちらに来て改めて思ったのは、人馴れしている熊には全く非がないってこと。
むしろこの環境で人馴れしていない動物の方が珍しいってことです。
鹿は車が通っても平気で道路沿いの草を食べています。
クラクションにも反応しません。
キツネは道路のど真ん中でじっとしていたりします。
車にも寄ってきます。
おそらく誰かが食べ物を与えたんでしょう。
熊だけじゃなくみんな慣れています。
でもこれって知床だけじゃないですよ。
鳩やカラスも人に慣れています。
野良猫も人に慣れています。
鳥たちは車を全く怖がっていません。
熊も鹿も鳥も、みんな一緒なんです。
で思ったんですよね。
人馴れしている熊を増やさないようにするには、人間を自然の中に入れなければいいんじゃないかって。
国立公園、そして世界遺産になって知床には人間がめちゃくちゃ入っています。
ツアーもガイドも多くいます。
平日でも駐車場は埋まっています。
もちろんそう言った設備や携わっている方がい流ので、今回熊を見にいくことができたのですが、そこで感じてしまったのは、「人間が関われば関わるほど、自然というものは壊れていくんだな」というものでした。
熊は恐ろしいものかもしれませんが、それ以上に雄大で、優雅で、臆病で、それでいて力強いです。
非の打ち所がない動物です。
熊という漢字は能力の「能」に獣がくっついていますがあるみたいです。
熊は全ての能力が携わった動物という意味みたいです。
生で見るとまさにその通りですし、人間など足元にも及ばない。
いや、人間など関わらない方がいいと思えるほどの生き物です。
実際に数メートルで熊と出会った方の話を聞きましたが、熊は人間に慣れているのに加え、人間に興味を示さなかったそうです。
ただじっとしていたら勝手にどっかにいっていた。
カラスと同じですね。
もちろん全てがこのような熊じゃないかもしれませんが、人間側がただただ騒ぎすぎているだけなのかもしれません。
人間側が熊のいるところに行き、騒いでいるのかもしれないんですよね。
熊の情報を聞いていると「なんとかしたい!」という使命感みたいなものが出てきてしまっていましたが、私になんとかできるものではなかったです。
私にできることは、彼ら彼女らが少しでも自然の中で安心して暮らせるように、これ以上観に行かない、近づかないことなんだなと思いました。
これは船から見た熊です。
これぐらいの距離感で見るぐらいがちょうどいいんでしょうね。
では🤗