信じて委ねる力
こんにちは〜
連日テオヤンセンのビーストを作っている林です。
このプロペラに風を当てると、足が動き出すんですw
まぁ文字にするとよくわかりませんが、とてつもなく奇妙な動きをしますので、興味がある方は「テオヤンセン」って調べてみてください。
ちなみにテオヤンセンさんは廃材でトラックぐらいの巨大な模型を作っている方なんですが、うちの子たちはこのプラモデルに「テオヤンセンくん」って名前をつけていましたw
さて、今日は信じるということについて、書きたいなと思いました。
私がやっていること、言っていることって、なかなか普通の医療だと言われないことだと思うんです。
獣医療の教科書にはまず病名が書いてあることが多いです。
そしてその病名の症状だったり検査方法だったり、まぁ原因が載っていることもありますが、それは本当に少ないと思います。
大体は病気の概要が書いてあり、そして治療法、その後の経過なんかが書いてある。
病名がまずあるんですよね。
でも病気なんていうものは原因が一つな訳もなく、さらにはそこの組織や臓器だけの問題ではなく、身体は全てつながっていますので、身体全体の問題として捉える必要がある。
さらにいうと精神的なものも身体には大きく関わってくるので、そういうところも診ていく必要があると思っているんです。
さらにさらに、多くの病気には腸内環境が関与していますので、腸が乱れていたら薬でいくら症状を抑えても意味がない、どころか腸が余計乱れるので、後々症状がひどくなったり別の病気が出てくる。
だから根本は腸でありメンタルであり・・・
みたいなお話をして、実際に腸を整えながらの治療になっていきます。
それはそれは、地味ですw
ステロイドを使えば一瞬にして良くなったように見える病気であっても、まず腸から、ってやっていると時間はかかります。
抗生剤を使えば皮膚はすぐに良くなったように見えますが、それも腸内環境、なんて言っていると数ヶ月かかるかもしれません。
でも根本的にはそこだと思っているので、目先の症状を抑えることにはあまり興味がありません。
もちろん痒みがひどすぎるとか下痢がひどすぎる場合なんかはステロイドだったりを使うこともありますが、でもなるべく使いたくない。
身体は意味を持ってそれをやっていますからね。
薬で抑えるということはある意味ではその身体の意思を無視することになりそうで・・・
これは今までの動物医療からすると、ちょっと違う考え方だと思います。
だから患者さんも戸惑います。
すぐに結果が欲しい、その気持ちわかります。
でも、それでいいのかな〜とも思うこともあり、自分としては自分自身だったり身内だったり、自分の実家の犬だったりにやらないことは、極力やらないようにしています。
もし「すぐに症状を抑えてほしい」っていう方がいるのであれば、私が診察する必要なんてないんですよね。
そういう治療はいくらでもあるから。
んで、最近思うことがあるんです。
これは良いとか悪いとかではないんですが・・・
いまだに治療を継続しながら、こっちの診察も受ける方がいます。
それはもちろんいいんですが、そこでどっちかに早いところ決めたほうがいいと思っています。
これはどの病院さんに対しても同じ。
2つ3つの病院の方針を並行してやるって、あんまり意味がないんです。
それは信頼とかの問題もあるかもしれませんが、治療方針なんて獣医が100人いたら100通りあります。
飼い主さんからすると「この分野はこっち、この分野はこっち」っていう感じなのかもしれませんが、例えば抗生剤なんかを処方された場合、その影響は身体全体に及びます。
別の獣医さんのプランにはその抗生剤は入っていないはずなので、そこで治療プランは崩れます。
その結果悪くなったとしたら、誰がどうしたらいいのかわからなくなりませんか?
また良くなったとして、何が効いているのかもよくわからない。
だから複数の病院を並行するのは、あんまり良くないと思うんです。
もちろん違うなと思ったら移ってもいいと思います。
でも移るんだったら、移った先の先生を信じて委ねることも必要です。
こっちがいいかも、と言って移りながら「あっちもいいかも」って言っていたら、多分最後には誰も残らなくなります。
男女関係もそうですよね。
いいと思って付き合っていても気に入らないことも出てくる。
そんな時にそれはキープしながら別の人、また別の人・・・
なんてやっていたら、最後には誰も残らないと思うんです。
何かを選択するということは、何かを諦めるということ。
諦める=明らかに見る、なんで、前に進むということ。
そして諦めるということは、完全にその結果を委ねますってこと。
身を委ねるってことです。
自分でなんとかできる範囲は限られていると思うので、やれることをやったらあとは委ねるだけなんだと思うんですよね。
ってことで書いてみましたw
では🤗