治療の🔑を握っているのは??
こんにちは〜
仕事をし始めて初めてゴールデンウィークに休みをとっている林です。
今まではゴールデンウィークなど関係なく、週5前後の勤務をしていましたし、時には夜勤もしていましたw
今はどこにも勤務していないので、ぶっちゃけ仕事が入らなかったらお休みになります😅
このゴールデンウィークは前半は往診の仕事がありましたが、後半は仕事を入れていないのでお休みです〜
にしても、ですよ・・・
バーベキューやっている人、多すぎじゃないですか??
うちの周りだけかな??
至る所で笑い声といい匂いが充満しております👍
いい国です😎
#無意味にデカい車に乗って河原でバーベキューしたいですね〜
さて、この話は診察でもよくしている事ですが、治療をする上で大切な事がいくつかあります。
その中でもいちばん大切なこと、それは
「飼い主さんを前向きに、元気にしていくこと」
だと思うんですよね。
もちろん考え方はそれぞれあります。
動物病院で獣医師として働く以上、診察する方は動物たちであり人間ではありません。
動物の病気だけ診ることに重きを置いている方も多いと思います。
でも昔の院長に言われたんですが、動物ってお金を払ってくれませんよね。
お金を払ってくれるのは飼い主さん。
「基本的に仕事っていうのはお金を払っていただく方のためにやるんだから、獣医師の仕事は飼い主のためにやるんだよ」みたいなことも言われました。
当時は働き始めてまだ1、2年目。
「いや、動物のためでしょ」って思っていましたし、そうやってきました。
でも最近は色々と思うところがあります。
とりあえず今の所の結論としては
「動物のために飼い主も含めて診ていく」ってことですね。
動物を診察するのは当たり前ですが、そこには必ず飼い主さんや他の周りの人間たちも関わってきます。
そしてそういう方たちの理解がないと診察や治療を行うことはできません。
時間的にもお金的にも、そしてマインド的にも飼い主さんたちの協力っていうものが大切になってくるんですよね。
こんなことを言うのもなんですが、私は
「病気になるかどうか、治るかどうかは飼い主さん次第」
って思っています。
割と本気で。
こういう言い方をすると
「自分が悪いのか??」
「病気を治すのは獣医の仕事でしょ??」
って思う方もいるかもしれませんが、そうじゃないんですよね。
まず大前提として考えて欲しいのが「なんで病気になったのか?」ってことですね。
病気って自然にはなりません。
怪我なんかは普通に生きていても起きることはありますが、それでも同じ高さから落ちて骨折する犬もいればしない犬もいる。
野生動物なんてあんなに激しい動きをしているのに骨折滅多にしないですよね。
病気も同じ、兄弟でもなる子もいればならない子もいる。
これってほとんどがその環境次第ってことなんですよね。
そしてその環境を作っているのが飼い主さんなんで、病気になるかどうかは飼い主さん次第だと思うんです。
でもこれ、逆に言えば「病気が治るかどうかも飼い主さん次第」ってことにも繋がります。
我々獣医師は病気を治すことはできません。
これは本当です。
病気を治しているのはいつだって本人です。
これは事実です。
獣医師は治せません、治すお手伝いができるだけです。
薬を処方しても症状をただ消しているだけで、治るまでの時間稼ぎです。
もし獣医師が、そして薬が病気を治せるんだとしたら、全ての動物が同じように治っていくはずです。
でもそれぞれの動物には備わった自然治癒力がありますし生命力もあります。
そしてそうなった原因もそれぞれ違う。
だから我々には最適解と思われる処置や治療をして、あとはその動物が治ることを祈るのみなんですよね。
はい、諦めています。
そこはもう完全に諦めですよ。
その代わり自分で考えて、できる限りのことをやる。
そんな時にキーマンになってくるのが「飼い主さん」なんですよね。
病気には必ず原因があります。
それは遺伝子の変異や体質といった、考えてもどうしようもないものではなく、今までの環境、つまり食事、ストレス、生活習慣、化学物質や電磁波への曝露、薬や治療の影響に至るまで、様々な原因があります。
それらの積み重ねが病気になっているんです。
先日行った保護犬施設の犬たちは外で自由に暮らしていました。
そこの犬たちは動物病院に行くような病気には今までなった事がなく、皮膚病で来たとしても暮らしているうちに自然に治ってしまうとのことでした。
猟師さんにも同じ話を聞いた事があります。
猟犬ってあんまり病気しないんだよね、って。
要は病気になるかどうかはその子の環境次第。
そしてその環境を作っているのは飼い主さんなんで、そこから病気が治っていくかどうかも飼い主さん次第になるところが大きいと思っています。
病気って今までの生活の改善点を教えてくれているんですよね。
間違いを教えてくれている。
そういうものであり、「病気=悪」ではないんです。
だって考えてみてください。
どんなに暴飲暴食しようが、どんなに徹夜でカラオケに行こうが、フルマラソンなんかの過酷なスポーツを使用が、我々の身体は、心臓や肺、肝臓や消化管、そして脳も、全ての臓器はずっと我々のために働き続けてくれています。
それも正確に、死なないように。
そんな身体が何かのサインを出した時、どうしてそれが「悪いこと」って言えるでしょうか?
ガンだってそうだと思うんですよね。
でも今まで自分がしてきたことって、それを悪いといってその症状を抑え、そして悪いものを取り除くことでした。
それって治しているって言えるのでしょうか?
本当の原因に目をつぶり、ただなんとなくよくなっているように見せていただけだったのかもしれません。
そういうところも踏まえ、今その症状がなぜ出ているのか?
そしてそれをどうやったら改善していけるのか?
これを実践していく上で飼い主さんのやれることってめっちゃ多いと思いますし、そうすることが動物たちを治していく、整えていく本当の意味での「治療」につながると思っています。
こう言うと「難しそう」とか「自分にできるのかな??」思う方も多いと思いますが、難しいことは考えなくてもいいと思います。
まずやって欲しいこと。
「自分の気持ちに素直になること」
これだけです。
生きていると自分に嘘をついてしまうことってありませんか?
なんらかの理由、しかもそれは自分の意見ではなく大体が世間一般の、誰の意見かもわからないなんとなくの意見な事が結構ありますよね?
例えば・・・
・学校や仕事には行かなければいけない
・お金は将来のために貯蓄しておかなければいけない
・大人になったら結婚して家を買わなければいけない
・病気になったら病院に行かなければいけない
・自分の夢は諦めて、やりたいことよりも目の前の仕事を優先しなければいけない
まずはこういう自分についてきた嘘を止めることです。
この中には次のようなものもあるでしょう。
・ご飯を手作りしたいけどドライフードをあげなきゃいけないって言われている
・もっと時間を作って遊びに行ってあげたいし、家でゆっくり犬たちと過ごしたい
・今飲んでいる薬ややっている検査ってどこまでやった方がいいのか、それを聞きたいけど聞いたら先生が不機嫌になるからなかなか聞けない
・なんとなく動物病院って行く気がしないんだよね
他にも動物のことで気になっていることってあると思います。
まずはそれを、自分に正直にやりたいことはやってみて、やりたくないことはやめてみる。
もちろん薬や検査なんかは獣医と相談してくださいね。
でも自分の意見はしっかりと伝える事が大切です。
全てを止める必要はなく、必要ないと思ったらやめたいと言ってみたらいいんです。
嫌われるんじゃないか?って思っている方もいますが、そんなんで患者のことは嫌いにはならないですよw
ただ「この人ってしっかり言ってくる人なんだな」って思うぐらいです🙋♂️
だからまずは自分に嘘をつかないように生活してみてください。
そうすると今までより生きやすくなり、そういう環境で共に暮らす動物たちにとっても生きやすくなると思いますよ。
では🤗