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見方を変える

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日確定申告のため税理士さんに相談したら、やり方が間違っていて一から、メチャクチャな量をやり直すことになってしまった林です。

やっぱりこう言うのって一人でやっていると間違うことがありますよね・・・

そして一人ではできないものなんですね・・・

でも一人でやってみたからそれもわかったことですし、全て一人でやるのは難しいですが、やりながら手伝ってもらうことはできる。

なんでもやってみるものですよね👍

#ピンチはチャンス
#成功の反対は失敗ではなく「行動しないこと」


さて、そんなこんながありまして、やっぱり見る角度によって世界は変わるよな〜って話です。

ぶっちゃけ結構確定申告頑張って入れたんですけど、そもそもやり方が間違っていたみたいなんですよね。

それを昨日税理士さんから指摘されて結構ショックでした。

でもやるしかないんだし、やらなくてもいいわけじゃないんだし、そしてそれを今年、しかも確定申告締め切り前に教えてもらってめっちゃラッキーでした。

まだまだ時間があります。

早く済ませてよかったですが、これがギリギリでやって締め切り数日前に確認してもらってその間違いに気がついたら・・・

って思うと怖くなります。


そんなことたくさんあります。

去年往診中に車を傷つけました。

結構ド派手に擦ったんですよね。

車を運転してもうすぐ20年になりますが、初めてあんな凡ミスをしました。

でもそれも何かの知らせだったんですよね。

その時は「往診って時間に追われるから、もっと余裕を持てって言われているんだ」って思っていました。

それで車屋さんに修理を頼みに行ったら
「タイヤに亀裂が入っているのご存知ですか??」って言われたんですよね。

それがこちら

高速を走ってたり何を踏んだら終わっていたかもしれません。

雨の日だったらもっと終わっていたかもしれません。


擦ったことはアンラッキーですが、それをどう捉えるかですよね。

擦ったことを引きずりながら修理も躊躇していたらタイヤの傷にも気が付かなかったかもしれません。

前向きに進んでいったから気がつけて、事故にならなかったのかもしれません。


骨折もそう。

骨折したことはアンラッキーと言うか悲劇です😅

頭も打ったので「死ぬかも」と思いました。


でもそれによって初めて年末年始を家でゆっくり過ごすこともでき、身体が不自由な方の思いもわかり、そしてどうやったら身体を上手く使えるのかを考えるきっかけにもなりました。


こんな感じで見方を変えると一見すると不幸なことでも、何かのきっかけになることなんていくらでもある。

と言うか道が開ける時って大体はピンチから始まるのかな〜って思っています。


さてさて、今日はその考え方が言いたかったわけではなく、動物医療に対しても「見方」を変えて行った方がいいと常々思っているって話です。

色々とこのブログにも書いていますが、やっぱりまず見方を変えた方がいいのは、
「その症状は人間が介入して治しにいった方がいいのか」
と言う問題ですよね。

何度も言っていますが、身体というものは自然にととのうようにできています。

これをまず信じた方がいいな〜と思うんです。


この世の中には大きく分けて
・人間が作り出したもの
・自然にあったもの

の2種類が存在します。

もちろん人間が作り出したものも元はと言えば自然があってこそのもの。

人間が「無」から何かを作り上げることなんて不可能で、金属にしてもプラスチックにしても服も食べ物も、元々は自然にあったものを加工しています。

んで、ここで考えて欲しいのは、人間が作り出したものと自然にあるものはどう違うかって話。

例えばビルや車なんかを見てみると、最初は綺麗ですが整備をしないと外装が剥がれてきたり中も汚れてきたり、金属は錆びてきたりしますよね。

整備をしても劣化はしてきてしまいます。

もちろんのことですが故障してしまった車が置いておいたら勝手に直る、なんてのはなく、人の手が入らないと直りませんよね
※たまに「念」で直ったりもするかもしれませんが・・・

パソコンも家も、服なんかも勝手に良くなっていくことはなく、人間の手入れが必要になってきます。

一方で自然はどうでしょうか?

一番の代表は森や海。

空き地なんかもわかりやすいですよ。

空き地って最近はあんまり見かけなくなりましたが、例えば畑をやっていない期間の土地ってどうですか??

完全に手入れをして雑草を取り除いて行っても、春が来れば草が増えて花が咲き、虫や鳥がやってきます。

夏になるとその勢いは増し、秋から冬にかけてはおとなしくなりますが、そのトニと草がなくなるわけではない、むしろ2、3年目になるといろんな草が生えてきます。

それが10年も続くと普通に木が生えているらしいです。

つまり自然っていうものは放っておけば「なるようになる」んです。

勝手にととのっていくんです。

そこに人間が少し手入れをすると、もっとととのいやすくなるかもしれませんが、基本的に自然というものは勝手にととのっていく。

自然=自ずから然り、あるがままの状態、ってこと。


っとここで問題なんです。

じゃあ人間の身体や動物たちっていうのは、人間が作り上げたものなのか?それとも自然にあったものなのか??

と言ったらどうですか??

自分の身体はどこから生まれてきたかといえば、もちろん母親ですよね。

そしたら母親が一から設計図を書いて人造人間みたいに我々を作り上げたのかといえば、おそらくですがそんな家に生まれている方はいないと思いますw

動物たちもそうですよね。

自然に母親から産まれてきた。


のであればですよ、人間も動物も自然の一部なので、何か起きた時には勝手にととのって行くようにできているはずなんだと思うんですよね。


これからの世の中で大切なのは「今までの見方は一度捨て、今改めて現状を見る」ということなんだと思います。

今までは何か悪いところがある=医者や獣医に見てもらわないとダメ、っていう固定概念がありました。

でもそれを捨てて「人間も動物も自然の一部」というふうに見て行った時、それが必要なのかっていうのは今一度考えた方がいいと思っています。


例えば何か悪いものを食べた時なんかはわかりやすいですが、人間も動物もそれが吸収されないように吐いたり下痢をしたりしますよね。

合わないものを食べたら食べている最中から胃が気持ち悪くなったりもします。

「それ以上入れるな」っていう身体からのサインだと思うんです。

そういう症状って全ては身体が自然にやっていることだし、悪いものを身体の外に出すっていうのは身体がひとりで調整している結果です。

怪我の時もそうです。

怪我をするとぐずぐずしますが、乾いているよりは湿っている方が治りやすい。

骨折だってそう。

骨折をするとそこが腫れますが、腫れるということは血液が大量に送り込まれるってこと。

つまり治しにかかっているってこと。

身体は何かの症状を出して治しに行っているんですよ。


ところが何かの症状が出た時に、今の世の中での当たり前はどうでしょうか?

吐いたら良くないから胃薬や吐き気止めをもらい、下痢をしたら下痢止めをもらう。

痛みが出たら痛み止めをもらい、鼻水や咳はどんどん止めていますよね。

痛みは痛いから動かすな、っていうサインであり、動かないから治っていくんです。

鼻水や咳は異物を出す行為、出すから身体が綺麗になっていくんです。


今の医療の大部分って実は身体がととのっていく行為を止めてしまっているんじゃないでしょうか?

なぜそうなるのか?

出ている症状を悪者にしているからなんじゃないですか??

その症状の出ている意味を考え、その原因を考えて行った時、その症状を出している身体に文句を言い「早く治ればいい」っていうのは、完全にととのうのを邪魔しています。

そうじゃなくてその症状を出してくれている身体に

「頑張って良くなるようにしてくれているんだね」

って感謝をすればすぐに薬を飲んでその症状を止めよう、なんて思わないでしょう。


身体は完璧です、自然の一部です。

人間はそれを「手入れ」するだけでいいんです。

手入れは修理とは違います。

「こうしてやる」ではなく「そうなっていくのを手伝う」んだと思います。


それがいつも言っている「獣医師は病気を治すわけではなく、治るお手伝いをする」っていうことなんです。


もちろんこう思えない人もいます。

自分も骨折なんかではなくもっと重い病気になった時にどう思うかはわかりません。

でも少なくても骨折ではそう思えたし、熱が出ると少し嬉しくもなります。

子供の風邪も熱が出るとすぐに治りますが、熱が出ないとなかなか治りません。


少しでいいんです。

少しでいいから、何でもいいので見方を変えてみてください。

今までのことは置いておいて、今日初めてそれを見たかのように見てみると、色々と気がついてくるかもしれません。


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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