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比べない 〜SNS断捨離〜

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日散歩中に大雨に見舞われた林です。

しばらく雨宿りをしていたのですが永遠に止まないので、思い切って歩き出した、というか走り出したんですが、意を決して濡れる覚悟で行ってみると、案外雨にズブ濡れになるって気持ちいもんですね👍

風邪をひきそう、服が濡れるなど後先を考えているとなるべく濡れないで帰ろうという方法を取りますが、いざ濡れてしまえ!!って思ったら、プールにでも入っているような気分になれます。

困ったら思い切ってやってみる。

これは全てにおいてそうかもしれないですね。

やらない後悔の方が悔いが残りますからね🤲


さて、一瞬で不幸になる方法を教えますねw

それは・・・

「他と比べること」


これは有名かもしれないですが、自分を何かと比べた瞬間に一瞬のうちに不幸に陥ります。

まぁ一瞬のうちに、っていうのは大袈裟かもしれませんが、たとえ誰かと比べてそこで優位に立ったところで、結局誰かよりは劣る部分が出てくるので、結果的に比べた瞬間に不幸が始まっているってことなんですよね。


例えば徒競走。

幼稚園なんかで比べ始め、小学校に上がったら体育や運動会なんかで常に誰かと比べられます。

足が速ければいいですよ。

でも走るのが苦手だったり誕生日が遅く身体が小さかったりすると、どうしても足が遅くなりがち。

そんな時に、一緒に走らなければ、タイムを測らなければ味わうことのなかった劣等感みたいなものを味わうんですよね。


私は小学校の時に毎年のようにリレーの選手になりました。

でも一回もクラスで1番にはなれなかった。


勉強でもそうです。

常に成績表で評価され、中学以降になってくると偏差値や順位づけされる。

そして音楽や美術など、本来ならば誰かと比べる必要がなく、独創性が尊ばれる分野でも成績がつく。

そうやって誰かと比べられるのになれすぎてしまったんですよね。


大人になってもそう。

入った企業の有名度合いだったり、新卒の給料だったり、昇給度合いだったり。

そして30歳前後になってくると、結婚をしているかどうか、子供がいるかどうか、家や車を持っているかどうかなんかも比べ始めます。


これはなんなんでしょうか?

お金なんて引換券みたいなものなので、欲しいものがあればお金は多い方がいいですが、欲しいものがあまりなく使う機会の少ない方は、別に少なくても問題ない。

なのにいろんな媒体でお金持ちは素晴らしい、みたいな風潮がありませんか?


結婚観だって皆違う。

早めに結婚したい方もいるし、仕事を頑張りたい人もいる。

子供ができると自分のやりたいことに制限がかかりそうなら、あえて子供を作らない方もいる。


そして、ですよ。

私が一番問題だと思うのが「命の長さ」「健康」についての比較です。

これはマジで一番無意味なやつ。

でも一番みんなが興味があるやつです。


ただ一つ言わせてください。

誰が何歳まで生きたとか、自分と比べてなんになりますか??

平均寿命とか、それがなんなんですか?


命っていうのは長く生きたらいいってことはありません。

短いから不幸なんでしょうか??

短かったとしてもその人なりにその人の人生をしっかり生きたら、それだけで満足なんじゃないでしょうか?

逆に100歳まで生きたとしても、行きたいところにも行けず、やりたいこともやれず、100歳を超えてもやり残したことに後悔していたら、それは幸せなんでしょうか??


これは動物も同じです。

いや、動物の方が比べる意味はないです。

人間の場合は自分と他人を比べています。

それは自分がしたいならそれでいい。


でも動物の場合は勝手に自分が飼っている動物と他人の飼っている動物を比べている。

動物にとって長く生きたかどうかなんて全く関係ない。

そして他人の動物と比べられることも、全く意味のない。

動物にとっては「今」がとっても大事なんです。


誰かが20歳まで生きたから、うちも20歳まで生きてほしい。

そんなこと動物には関係ないです。

いや、むしろ失礼ですよ。

その子にはその子のポテンシャルがあり、その子が持って生まれた力がある。

そういうものに目を向けず、誰かの20歳という数字だけを目標にする。

マジでナンセンスです。


それよりも、その犬とどういう時間を過ごし、どこへ行き、どういう思い出ができたか。

そういう比べられないものを大切に感じた方がいいと思うんです。


そんな意味でSNSなんて、さっさとやめた方がいいんですよ。

いろんな方から聞く言葉があります。

「SNSでここまで生きた犬を見た」

「SNSであの病気が治ったって言っていた」


それ、希望になるならいいですよ。

でもぶっちゃけそんなSNSなんて見ている時間があるんだったら、目の前のその子を触ってあげていた方がいいと思うんです。


私も数年前までTwitterをよくやっていました。

それこそフォロワーの数を競っていました。

毎日仕事をして、たまにゆっくり家にいる時もTwitterを開いていましたが、ある時気がついたんです。


目の前に子供や家族がいるのに、せっかくの休みなのに、俺はどこの誰かのわからない評価を気にして、数字を競っている。


本当に無意味です。


大切なのは自分がどう生きたか、そして自分がどう感じているかで、他人の評価なんて関係なく、他人の生き方と比べる意味などない。


好き好きがあるので無理にとは言いませんが、もしSNSで誰が何歳かまで生きたとか気にしているんであれば、早めに見ないようにした方がいいですよ。

そうやってみている時間に、目の前の犬たちは歳をとっていきます。

大切なのは何歳まで生きたかではなく、どれだけ濃い時間を過ごせたか。


そういう想いで動物たちと接してみてください。


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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