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アメリカで感じたこと

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

動物病院ブログというよりはただのアメリカ旅行日記になっているので、ちょっと動物に絡めたことも書きたいと思っている林です。

動物に関しても人間に関しても、日本とアメリカの違いってものを、なんとなくではありますがわかった10日間でした。


まずアメリカでは犬が普通にいろんなお店に入ってOKな環境が整っています。

ペットショップなどの動物関係のお店はもちろんですが、雑貨屋さん、本屋さん、そしてカフェに至るまで、ほぼ全てのところが動物と一緒に入ることができるようでした。

カフェはテラス席を設けているところが多く、グレートデンなどの大型犬も海辺のカフェで飼い主さんと一緒にくつろいでいました。


日本で犬を連れてカフェっていうとドッグカフェになってしまうことが多いです。

でもドッグカフェって犬を連れた人は行けることが多いですが、犬を連れていない人はあんまり行く機会がないですよね。

私は犬を飼っていますが、わざわざ車に乗ってドッグカフェに行こう、って思ったことはありません。

まぁゆっくりコーヒーを飲むにあたって犬がいると落ち着かなくなってしまう、っていうのもありますが、そもそも犬を連れて行けるカフェが少ないのでそういう選択肢がないっていうのもあります。

でもアメリカでは普通のお店、チェーン店であっても犬を連れて食事ができるので、そういう文化が身近にありますし、お店の選択肢の幅も広がります。

そしてびっくりしたのは食料品店。

お店の前にはしっかり「犬は連れてこないでください」っていう看板があるんですが、普通に連れてきている人もいましたw

しかも店員さんはそれを注意するどころかその飼い主さんとレジのところで楽しく話をしているww

衛生上どうなの?って思う方もいると思いますが、向こうの人って結構そういうことを許容している気がします。

また犬との暮らしっていうものを許容している人たちはそういうところに行くし、犬が嫌な人はわざわざそういうところに行かない。

ただそれだけな気もします。

干渉しすぎることはなく「あなたはそういう意見、でも私はこういう意見よ」ぐらいな感じ。

それがいいんでしょうね。


世の中には犬を飼いたくても様々な理由があり飼えない人も沢山います。

アメリカでも引っ越しだったり仕事の都合などで手放す人もいるみたいです。

アメリカは今どんどん物価が高くなっています。

同じ生活をするのでも日本の2倍ぐらいはかかってしまいます。

「でも給料も2倍ぐらいなんでしょ?」っていとこに聞いたら、そういう職種もあるけど、結構キツキツでやってる人が多いよ。

って言われました。


しかもアメリカは成果主義です。

外国人は仕事を継続していないとVISAも発行されません。

そんな環境で仕事を辞めることになって泣く泣く手放す、って方もいる。

でも街中に普通に犬がいる環境であれば、そういう気持ちも紛れるかもしれませんよね。


アメリカ人ってとにかく知らない人に話しかけますw

コロナがあってなんとなくギスギスというか、人と距離を置くようになったみたいですが、それでも日本人よりは声をかけてくる割合は断然高いです。

犬を飼っていない人にとってそういうコミュニケーションって本当に大切だなって感じました。


あとは空港や飛行機ですね。

日本の航空会社だと動物は預け入れの荷物と共に貨物室に行くことが多いと思います。

フライト中飼い主さんは動物のことを見ることができませんし、動物も不安に駆られるでしょう。

でもアメリカの航空会社のデルタ航空は、普通にロスの空港内を犬が歩いていましたし、そのまま飛行機の中に入って行っていました。

その辺もちゃんとマナーを守る必要はもちろんありますが、一緒にいられるっていいことですよね。


あとは動物用のフードやグッズが安い!!

日本に来るのには輸送コストが高くつくので割高になるのはわかりますが、1kg3000円以上するようなフードは日本の約半額で売っていました。

リードやお皿、爪切りなんかも日本と変わらないかむしろ少し安いぐらい。


アメリカの物価が基本的に日本より高いことを考えると、日本よりもアメリカの方が普段過ごす上では動物にかかるコストは少ないような気がします。


でも・・・

サービスは結構高めですw

いとこはトリミングに行って爪だけ切ってもらうこともあるみたいですが、そこは爪切りが20ドル、今のレートだと大体3000円😅

しかもやすりをかけてもらうのは別料金で、もう5ドル必要なんだってw

ペットショップで売っていた爪切りが15ドルだったんで、1回使っただけで元は取りました👍


あと動物病院も少し高いみたいです。

いとこが行っている病院のことしか知らないですが、大体日本の2倍ぐらいでした。

だから特別高いというよりは、他のものの物価と同じぐらい、って感じですね。


動物に関してはそんな感じです🙋‍♂️

人間性はいろんな違いがありましたね。

まず些細なことですが、一番日本と違うのは、アメリカ人は駐車スペースに入る時、必ず前から突っ込みますw

どんなに空いていようが前から突っ込んで、出るときにバックをします。

日本人からするとバックで入った方が出やすいんじゃないか、って思いますが、アメリカ人には出るときにどうする、っていう感覚がないのかもしれませんw

いとこにそれを言ったら「前からの方が入りやすくない?」って言われましたw


後先考えない、っていうアメリカンな考えですね〜


あとは物の扱いが雑w

買い物に行くとわかりますが、IKEAとかにあるベルトコンベア式のレジが多いんですよね。

日本だとカゴからカゴへ商品を移動しますが、アメリカだとますベルトの上に全部出すんです。

その時の出し方が雑😅

しかも手を使わずにカゴを裏向けて物を出して、その商品をカゴで広げるっていう、手を全く使わないスタイルw

そして店員さんの表情は基本的に怖いですが、話しかければニコッとします😊



あとはコーヒーの量が尋常じゃなく多いです😎

普通コーヒーを頼んだら、コップの淵から1~2cm余裕があるところぐらいまでしか入れませんよね??

でもアメリカ人って目一杯に注ぎますw

しかもめちゃくちゃでかい容器に😅


アメリカンコーヒーってちょっと薄めのコーヒーみたいなことがネットに書いてありましたが、それってただ単にお湯の量が多すぎるだけなんじゃないかな〜とも思ってしまいました😅😅


それ以外にもあげればキリがないぐらい違いはありますが、いちばんの違いは
「自分の意見を伝えるかどうか」
なのかな、って思いました。

英語という言語がストレートな言語なので、それを使う人たちは表現もストレートになるんだと思いますが、自分の思ったことはしっかり伝えますね。

もちろんそれで喧嘩になることも多そうな感じがしました。

いとこ夫婦も結構喧嘩しているみたいです。

でも引きずらないようにしているって。


日本には日本の奥ゆかしい文化があります。

喋らないでもわかってくれる、日本人同士だからっていう謎の安心感もありますよね。

でもアメリカって多国籍文化なんで、しっかり表現する傾向にあります。


これはどっちがいいとかっていう問題ではないと思いますし、日本の方がいいな〜って思うところも沢山ありました。

でもアメリカの方が包み隠さず自分を表現でき、「みんながやっているからやりましょう」っていう感覚に疑問を持っている方は生きやすいんだろうな、って思いましたね。


あと日本人は正解を求めがちですね。

私もそうだと思います。


英語って基本的には単なる言語です。

単なる自分の意見を伝えるツールです。

でも意見って表情や仕草も含めて伝わるので、言葉だけに依存しているわけではないですよね。

だから間違ってもいいから堂々と、しっかりはっきり伝えることが大切。

なんですが、日本人って英語を使う時、ネイティブみたいに話したいと思っているし、聞き取れない喋れないっていうのを恥ずかしいと思っている。

英語での会話が英会話のテスのになってしまう人が多いらしいんです。

私もそうでしたねw

伝わらないと馬鹿にされるんじゃないか、とか、恥ずかしいとか。

そういう気持ちを最初は持っていました。

でも考えてみれば外国の方がつたない日本語で話しかけてきたときに「下手くそだな〜」って思う人ってあんまりいないと思うんですよね。

それよりも「聞いてあげよう」って思うことの方が多い。

多分向こうの人も同じです。


日本に来る便で隣に乗っていたアメリカ人が日系のCAさんにひたすら日本語で話しかけ、日本語を教えてもらっているのを目にしました。

その日本語は
・ありがとう
・どうも
・またね

なんかのすっごい簡単なやつ。

日本人が英語を習うときに誰もが最初に習うような簡単な言葉を、めっちゃ嬉しそうに話していましたし、何回も何回も繰り返し使っていました。


それでいいんですよね。

自分が満足していれば他人は関係ないんですよね。

「Who’s care ?」

でいいんですよね。


ってことでアメリカの特徴的な物をお伝えしましたが、アメリカ人から言わせると日本って素晴らしい国みたいです😎


じゃあ次回はそんなところを書きながら、旅行日記も進めていきたいと思います〜


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。
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