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クリスマスは副腎のお話〜 

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

近所の人に「鎖骨折ったんですよ・・・」っていうと

「あ〜そうなの??私も腰が痛くて」
とか
「うちの孫も折ったのよ〜」
とかすぐに話題が変わっていき、あんまり心配されていない林です。

まぁそれぐらいがいいですよね〜

「若いから大丈夫!」

最終的にはこのパワーワードで終了です👍


さて、できることが限られていて基本休んでいるので、めちゃくちゃ本を読む時間があるんですよねw

前回の副腎疲労のブログを書いてからまだ5時間ぐらいですが、副腎疲労に関する本を1冊読んでしまったんで、忘れないうちに書きたいと思います。

今年のクリスマスプレゼントは「副腎疲労」に関する情報で〜す🙋‍♂️


の前に、「副腎疲労 犬」ってGoogleで調べたんですけど、全く載っていませんでした〜

まぁ人間の方でもまだまだマイナーな概念ですので仕方ないですね。

でも絶対に犬猫含めて人間と共に暮らしている動物たちって、副腎が疲れていると思うんですよね。


前回の最後の方にも書きましたが、様々なストレスだったり食事の乱れ、薬なんかが副腎を疲れさせてしまうんです。

現代人は今までの人間の歴史上、200万年ぐらい行ってきた生活の仕方とは明らかに異なった生活をここ最近急激に始めたんですよね。

日の出共に起きて、日が沈んだらねる。

そして基本的には自然の中にあるものを頂き、日中はよく動く。

カレンダーも時計もない。

基本的には「今、目の前にあること」に意識を向けながら生活をしてきました。


でもその生活がこの百五十年ぐらいで一新し、さらにこの数十年でパソコン、インターネット、そしてスマホの登場でいろんな情報にアクセスできるようになりました。

もちろんいい面はたくさんありますが、生き物としてその劇的な変化についていけていないのではないか?と思われるんですよね。

副腎疲労についていうと、やっぱり今の人は
・頑張りすぎ
・働きすぎ
・起きすぎ

なのかなと思います。

以前なら日が沈んだら仕事終了でしたが、今は電気も24時間ついていますし、メールや電話、インターネットもいつでもどこでも使えます。

身体は休んでいても脳は全然休まっていないんです。

その結果、知らず知らずにストレスが増えていき、休まなければいけないタイミングでもまだ働き続け、その結果知らないうちに副腎をはじめ身体は疲れていきます。

それでも身体っていうのは健気なんでまだ頑張れちゃうんですよね。

そしてどこかで限界が来て、身体か心が壊れてしまう=病気になってしまうんだと思います。

さて、人間に関しては本やネットでもこのような情報が出ていますが、残念ながら動物ではなかなかこういう情報ってないんですよね。

だからここからは完全に私の「仮説」ですので、「ヘェ〜」ぐらいのテンションで聞いてくださいね。


まず、基本的なところとして、人間も含めて動物っていうのは自然から離れると良くも悪くもストレスを感じるんだと思っています。

なぜかというと・・・

「ずっとそれで過ごしていたから」

先ほどの人間の例で言うと、200万年年ぐらいずっと過ごしていた環境が一気に変わってしまいました。

こんな急激な変化は頭では理解できたとしても身体ではなかなか対応ができないんですよね。

新しい学校や職場に慣れるまでに時間がかかるように、人間の身体は環境の変化にすぐには対応できないんですよね。

人間と同様、動物って環境の変化に直ちに順応するのって難しいと思うんですよ。


今まで動物たちは昔の人間同様に自然を駆け回り、自分で食べ物を捉え、好きな時間に好きなように寝ていました。

それがこの数十年、環境が一気に変わったんですよね。

今まで外で暮らしていた動物たちは家の中に入り、猫なんかは外に出るのがおかしい、みたいな風潮になってしまった。

日が沈んでいたら寝ていたものが、いつまでも電気がついている。

食べ物も自然のものではなくドライフードが主になってきた。

そして人間と常に一緒にいるため、飼い主さんの雰囲気に対してとても気を使うようになっている。
↑昔の外飼いの柴犬や雑種の犬って、良くも悪くも飼い主に気を遣っていなかったですよね〜

そして病院通い。


様々な環境の変化に伴い、動物たちの生活の中にも前回のブログにも載せた副腎疲労になり得る原因が詰まっていませんか?

※前回のブログより、副腎疲労の原因になり得るもの
・乱れた食生活
・生活習慣の乱れや環境の変化
・様々なストレス(気候、気温なども含めて)
・薬や化学物質
・様々な炎症や疾患
・腸内環境の乱れ

これは現代の動物に全てと言っていいほど当てはまっていると思うんですよね。

自然から離れれば離れるほど病気になる、って古代ギリシャの医者であるヒポクラテスは言っていましたが、それって副腎疲労が様々な病気を引き起こすことにつながるってことなのかもしれませんね。


では副腎疲労になるとどんな症状だったり病気になるのでしょうか??

ここはその一例です。(人間ね)

・慢性疲労
・アレルギー、喘息
・うつ様症状
・風邪になりやすい
・小腸の炎症が起こりやすい


そう、ここで最初の皮膚のアレルギーがあるフレンチブルドッグにつながってくるんですよね。
#前振りが長すぎw

副腎疲労になると炎症が治りにくくなるんです。

それはなぜかといえば副腎から分泌される炎症を抑えるホルモン(ストレスに対抗するホルモン)が、出にくくなっていくから。

厳密にはもっと細かい機序があると思いますが、ざっくりと
ストレスが継続する=副腎からストレスに対抗して炎症を抑えるホルモンが出続ける
→副腎が疲れてきて、そのホルモンが出にくくなる
→炎症が止まらなくなってくる

そう、その状態がアレルギーだったり慢性疾患だったり。

そして腸のアレルギーが出やすい小腸にも炎症が出続けてしまう。

だから吸収がしづらくなって痩せていってしまう。

そう考えたんですよね。


ちょっとごちゃごちゃしてきたので続きは次回。

「じゃあそのアレルギーのフレンチブルドッグにどの様なことをお話ししたのか?」

を書きたいと思います。

では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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