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Don’t think, Feel

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

本を書こうと思い書き出したんですが、途中で何を書きたいのかわからなくなり、またしても作家への夢が遠のいている林です。

でも本よりもブログのほうが「今」の氣分をかけるし、氣楽だし、皆さんもタダで読めるしいいのかな〜とも思っています。

それに、俺が本なんて書いたら多分売れるだろうし、そうなると有名になってしまって、そうするとGTOになってしまうんで、まぁブログでいいのかな〜って思っています。

#POISON


さて、何かと考えがちで悩みがちな我々現代人、皆様にもお悩みがたくさんありますよね。

私にもあります。

人間は考えられる動物ですので、頭を使って動物との体力差をカバーしてきましたし、頭を使って自然界にはない様々なものを作り出してきました。

馬よりも早く走れ、熊よりも強力な武器を作り、そして鳥のように飛ぶこともできます。


でも最近思うんですが、人間が考えていることって、結局は人間社会を作り上げる上では役に立ちますが、対自然ってことを考えると、あんまり役に立たないような気がしているんです。

考えて考えてやったことでも、自然の中に入ると様々な要素により期待しているのと違う結果になってしまう、なんてことはよくあるもの。

自然の保護だって簡単なことじゃないですし、森に多様性を増やそうと様々な木を植林しても、あっさりと鹿が食べてしまったりもする。


畑だって色々考えて肥料もあげて水もやっていても、虫が大量発生したり、風で倒れたり、雨が多すぎたり日光が強すぎたりして、思ったようにならない。


結局のところ、自然界っていうものは我々の考えることのはるか上を、いつも行っているような気がするんです。

まぁそれは当然で、我々人間は自然の一部です。

人間の考えることも自然界では起きると思いますが、それ以上に自然界が抱えている因子というか要素は多いので、人間の考えの及ばないことでも普通に起きる。


そしてこれは自然の産物である我々の身体だったり動物の身体に対しても、同様のことが言えると思うんです。


何度も言っていますが、私は人間が治せる怪我や病気はないと思っています。

我々はそのサポートをするだけで、あとは自然である身体がなんとかしている。


擦り傷は人間が治せないから諦めて放っておきますよね。

我々ができるのは洗って絆創膏を貼るぐらい。

治るお手伝いですよ。

その後は身体が勝手に良くなっていく。


骨折だってそうですよ。

骨の位置をできるだけ元に戻し、プレートなどで固定することはできますが、その後骨がくっつくかどうかは身体次第。

いつまっでもくっつかなければプレートを当てていたって激しい運動をしたら終わりです。

実際に私が診ていた猫で、術後翌日に暴れてしまい、見事にプレートが曲がった子がいました😅

猫のパワー恐るべきですw


今いちばん大切だなって感じるのは、人間が考えることは大切ですが、その結果どうなったかっていうものに対しては、一度考えを手放して、ありのまま観察をするってことだと思っています。

特に思うのが食事。

今、いろんな情報が出回っています。

何が身体にいいとか何が悪いとか。

本当に色々な情報があり私も随分と戸惑っていた時もありますし、今も気にしてしまう時もあります。

動物に食事になると飼い主さんはめちゃくちゃ氣を使いますよね。

鹿肉や馬肉はヘルシーだとか、穀物はあんまりあげないほうがいいとか。

ドッグフードも星の数ほどありますので、あれがいいとかこれがダメとか、ネットの情報も無数にあります。

そもそもドライがいいのかウェットがいいのか、それとも手作りがいいのか?

1日の食事の回数もいろんな説があります。


そんな時、色々と考えてあげることはとても大切です。

でもね、その結果をちゃんと観てあげる事がもっと大切なんです。

これが人間、苦手なんですよね。


何か不調が出た時、特に下痢や吐き気、皮膚のトラブルが出た時なんかは、ほとんどが食事が原因です。

そんな時です、自分の頭が、思考が邪魔をする事が結構あるんです。

「〜は身体にいいから、それで下痢をしているはずがない」って。


人間っていうものは自分の固定概念がありますので、結果をそのまま見て考察することは難しく、どうしても自分の都合のいい方に考えてしまう癖があります。

私も自分で治療しているときに、よくそういう沼に陥っていました。


でもそれは身体という自然の前ではなるべく手放したほうがいいんですよね。

考えて試すことは大切。

でももっと大切なのは、その結果を考えを一度捨てて、ありのままに観察するってこと。

そしてそこから何かを感じ取るってこと。


身体という自然相手には人間の思考が役に立つこともありますが、人間の考えが及ばないところもあります。

身体からの症状っていうのはそういうものだと思っています。


思考を手放す、考えを諦めるっていうと、なんだか投げやりな感じがありますがそうじゃないですよ。

諦めるって語源は「明らかに見る」です。

自分の考えを手放し諦めた時、何かが見えてくるんです。

そしてそれは見ようとして見えてくるものじゃなく、なんとなく見えてくるものだと思うんです。

そうやって身体を見てあげると、また別の食事を試したりできるし、結果的に一番早く身体がととのうお手伝いができるのではないか、って思うんです。


ってことでラジオ聴いてみてください〜
https://podcasters.spotify.com/pod/show/ky619/episodes/14-e2mvsnd


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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