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はじめての方へ

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

はじめまして!

ときわのもり動物病院、獣医師の林です🙋‍♂️

このブログは私が日々感じていること、そして私がどのような想いで診察しているのか、またそのような想いになったのはなぜなのか、ということを書いています。

またこののブログは動物病院のブログとして書いていますが、病気の話、特に病名に関して詳しくその症状を書いたり治療法を書いたりということはほとんどと言っていいほど致しません。

なぜか??

世の中には病気の情報はいくらでもあります。

みなさんもご自身の動物たちが不調の時にインターネットやSNSで病名を入れたら、実に多くの情報に触れることができるのではないでしょうか?

でもその時に思うことがあるはずです。

「なんか余計に不安になってしまったな・・・」

もちろん病気を調べて安心することはあるでしょう。

でもほとんどの情報は安心は与えてくれません。

だって「大丈夫です!!!」なんて実際に診察をしていないのに言えないですよね。

ってことは病気の説明をする時って、どうしても不安な情報が詰め込まれてしまうんです。

不安で情報を見に行って、結局不安になって病院に行く・・・

そして病気の記事を書かないのにはもう一つ理由があります。

「病気の原因はその子それぞれで違うので、対処法なんてその子それぞれ違うから」

同じような症状が出ていたとしても、生きてきた経緯は全く違いますし食べているものも違う。

にもかかわらず治療法が一緒って、考えてみればおかしくないですか??

車や家電なら故障した時のマニュアルがありますし、部品を分解して交換することも可能です。

でも生き物はそうじゃありません。

全ては繋がっていますし、今起きていることは今までの積み重ねで起きています。

出ている症状を抑える対症療法も大切だと思いますが、同時に原因を探りそれを取り除いてあげることが「根本治療」につながると思っています。

では何を書いているのか??

それは

・病気になる意味、理由、原因

・人と動物の生き方について

・「死」について

このようなテーマでブログを書いています。

病気になるには必ずと言っていいほど原因があります。

食べ物、生活習慣、添加物などの化学物質、薬の使いすぎ、そしてストレス・・・

他にもあげたらキリがないぐらいの原因が存在しているはずです。

現代の獣医学、特に西洋医学ではこの辺の原因は探りません。

教科書にも原因のことについてはほとんど書いていません。

たとえば腫瘍(ガン)に関して、その原因はよく「遺伝子の突然変異」と言われますよね?

確かにそうかもしれません。

でもそれはあくまで結果であって、そうだとしたら遺伝子の突然変異が起こった原因を考えなければ、なぜ腫瘍になったかはわかりませんよね。

そしてなぜ腫瘍になったのかがわからないのであれば、それを手術で取り除いたところでまた同じように腫瘍になってしまう。

だから再発や転移になるんです。

アレルギーもそう。

下痢もそう。

原因をしっかり考えずにただ薬を使っているだけでは、薬で症状を抑えている時はいいけど、薬をやめるとまた再発してしまう。

そして薬や手術などの処置を行うと、必ずと言っていいほどその「副作用」が出てきます。

それがまた病気を呼びまた薬や手術で・・・

この連鎖なんですよね。

当院はなるべくその原因を探っていき、薬や手術だけじゃない方法で治療を行なっていきます。

そしてもう一つの大切なテーマ「死」について。

「死」というとなんだか嫌なものですし、誰もが避けて通りたいところ。

実際に死ぬのが嫌なんで病気になった時に病院に行きますよね。

それはみんなそう、私もそうです。

だからなのか、人間は死を考えないように、忘れるように生きてきました。

その結果・・・

いつまででも生きられるような感覚になってしまったような気がします。

そして頭ではわかっているんですが、自分や周りの人、そして飼っている動物に関してはまだまだ死なないだろうって思っているはずです。

はい、私もそうです。

でもこれだけは言っておきたいことがあります。

生き物は必ず死にます。そしていつ死ぬかわかりません。

これ、見つめるのすっごい勇気が必要です。

でもこれを見つめ直すと思うことがあると思います。

「今日1日を思う存分、我慢することのないように生きたいし、自分の飼っている動物には生かせてあげたい」

動物は人間よりも寿命が短いです。

わずか数年で残念ながら亡くなる子もいます。

「死」を意識することってとっても酷なことかもしれませんが、いずれ必ず死が来るので、その分「生」を大切にできると考えています。

逆に言うと、「死」意識しなければ「生」を一生懸命生きることは難しく、ただただなんとなく毎日を過ごしてしまう気がするんです。

人生もそうですが動物の命も長さと同様に「濃さ」も大切です。

わずか10歳で亡くなったとしても、飼い主さんと一緒に遊び、行きたいところに行き、逢いたい人や動物と逢い、食べたいものを食べたら、それでもいいのではないでしょうか?

もしそのようなやりたいことをやり切った生き方をして60歳で自分が死んだとしても、100歳までずっと家に引きこもっているよりは、私の場合は幸せだと感じると思います。

命に正解はありません。

寿命に優劣もありません。

同様に治療にも正解はありません。

本人に負担のある治療をしてたとえ寿命が延びたとしても、それが本人にとっての正解かどうかはわかりません。

そしてそれは我々人間に対しても言えることです。

そういう課題を動物たちは与えてくれているんだと思います。

最後に大切なことをお聞きしたいと思います。

「もし病気が良くなったら、どんな生活をさせてあげたいですか??」

これを今一度考えてみてください。

人間も含めて動物は必ず死にます。

いくら長生きしたって死ぬ時は死ぬんです。

だったら生きている時に楽しいことをして、幸せな思い出をいっぱい残して死んでいきたくないですか??

病気になってもできることはたくさんあります。

そして病気が治ったらもっとできることはたくさんあるはずです。

病気でもできることはなるべく「今」してあげてください。

そして病気にフォーカスするのではなく、「楽しみ」「幸せ」にフォーカスして動物との時間を過ごしてください。

少し長くなりましたが、以上が私の目指しているところ、そしてこのブログで今後書いていくことになります。

ご興味がありましたら違う回のブログも見てみてください🎵

また今の治療に疑問を持たれている方、またなるべく自然に、薬を使わずに動物たちと楽しく暮らしたい、という方は一度ご連絡いただければと思います。

病院用のラインも作りましたので、お気軽にお問い合わせください😊

よろしくお願いします🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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