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オオカミもクマも、結局人間次第

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日から新たな謎の楽器を奏で始めた林です。

ついに芸術への道が開かれ始めました〜


さてさて、昨日は大雨の中スタバに行っていたんです。

大雨の中のスタバは最高です!!

めっちゃ空いてるw

いつも平日でも満員のスタバが、めっちゃ空いてる〜

天国です。


そこでオオカミの本を読んでいたんです。

カナダの国立公園の野生のオオカミを撮り続けた方の本です。


日本のオオカミは絶滅してしまいましたが、カナダにはまだまだ野生のオオカミがいます。

でもそのオオカミたちもだいぶ狭い思いをしていたり、食べるものなんかも変化しているみたいです。


そのオオカミたちの住んでいるところは国立公園なので、観光地化されてしまっているんですって。

観光地化されるっってことは高速道路が通ったり鉄道が通ったりします。

そうなると、森が分断されるんです。

オオカミっていうのはとっても警戒心の強い動物です。

オオカミを追っている研究者たちの中でも、なかなか野生のオオカミを見ることはできない、って言われるぐらいです。

車が通り、観光客が多く来る場所で人間には比較的慣れているオオカミでもなかなか人前には出てこないみたいです。


でもその中でも人に慣れてしまうオオカミもいるみたい。

そういうオオカミはどういうオオカミか??


人間が餌をあげてしまうオオカミです。



人間が餌をあげてしまうから、人間からは食べ物がもらえると勘違いして、人間によってくるんです。


そうなるとどうなるでしょうか??


道路に普通に出てきてしまい、交通事故に遭うかもしれない。

そして人間に近づきすぎて、逆に恐怖を与えるかもしれない。


野生動物が人間に近づくことって、めちゃくちゃ危ないことだと思うんです。

元々そういうのが当たり前の地域で、いわゆる森で暮らす先住民族たちのような暮らしをしていたら別ですが、人間と動物の距離が近くなりすぎると、動物を怖がる人間も出てきます。

逆に動物も人間に対して行動が大胆になってきます。


今の北海道のクマなんかと一緒ですね。


そうなると人間に対して危害を加える可能性も出てきますよね。


そんな動物たちはどうなるでしょうか??



そう、何もしていなくても、何かするかもしれないってことで、殺されるんです。



たった1回、誰かが食べかけのおやつなんかをあげただけで、人間に対して近づくようになってしまう動物がいます。


そしてそのせいで子達は死んでしまう可能性もあるんです。


交通事故で死ぬ可能性もあるんです。


飼う覚悟がなければ餌なんてあげるべきじゃないんです。

そんな当たり前のことが、崩れているみたいなんです。


クマやオオカミが悪いってことはほとんどないんですよね。

全ては結局人間なんです。


動物が可愛い、そんな理由で後先を考えない行動をとってしまう。


まずはここから教育することが大切。

そのためには幼稚園や小学校からそういうことを伝えていくことが大切なんですよね。

テレビで「クマは恐ろしい」みたいな、よくわからないエンタメをずっと見ている必要はなく、ちゃんと経験している人の話をしっかり伝えた方がいい。


人間が自然の中で暮らしている、そういう意識ですよね。



動物医療もそうだと思っています。

人間があれこれしすぎると、動物たちはそれに慣れて、頼ってしまう。

ある程度動物に任せてあげることも大切なんですよね。


どうやったら自然の環境を壊さないでいられるか。

それを考えるのがこれからの課題だと思います〜


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

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