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心配さん

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日「インサイド ヘッド2」を観に行った林です。

久しぶりにディズニー系のアニメを観ました🙋‍♂️


映画っていろんなメッセージが込められているものだと思いますが、今回も色々感じるところがありました。


ネタバレになるんであまり深くは言いませんが、映画の中で「心配」というキャラが出てくるんです。

頭の中のお話なんで、心配っていう感情は我々も結構持っていると思うんです。


心配って人間にとってはめちゃくちゃ必要な感情だと思うんですよね。

「〜が失敗したらどうしよう」
「〜ができるかな?」
「死にたくないな」

生き物にとって一番恐れていることは、おそらく死ぬことだと思います。

動物たちは恐れているかはわかりませんが、全力で避けようと、死ぬ間際まで回避しようとしているのは事実だと思います。


人間はそこに「恐れ」という感情も乗っかっているので、いろんなことを心配しながら、なるべく死なないように生きているんだと思うんですよね。


直接的に死を描いているわけではないですが、いろんなことを通して、一人になってしまう怖さ、みたいなものを描いています。


我々の心配事も、毎日「死」に直結するものではないですよね。

「上司に怒られたらどうしよう」
「あのお客さん、やなんだけどな」
「友達のうまくやれるかな」
「子供はしっかり育ってくれるのか」
「犬たちは病気にならないかな」

っと、直接自分の死について考えて心配している人って、ほとんどいないと思うんです。

でも些細な心配事も辿っていけば死に繋がるんだと思うんですよね。

例えば仕事先の同僚が嫌で、上司も嫌で、仕事に行きたくないとする。

おまけに仕事内容も別に好きではない。


私なら「そんな会社辞めちゃったらいいじゃん」っていうかもしれませんが、本人にとってはそんな簡単な話じゃなかったりする。

だって仕事を辞めたらお金が入ってこなくなりますからね。


お金が入ってこないってことは生活ができなくなるかもしれないから、死ぬかもしれない。

そういう、ちょっと妄想が過大に膨らんでしまう傾向が、人間にはあるみたいだし、特に日本人はそういう傾向が強いみたいです。


これは犬猫など、飼っている動物たちに対しても同じなんですよね。

何かがあると「こうなってこうなって、これが治らなかったらもしかして・・・」みたいな心配が常に過ぎると思うんです。

もしくは「早めに病気を見つけておかないと・・・」みたいなね。


でも頭の中の自分で作り出した心配事って、今まで当たってきましたか??


って聞かれると、そうでもなかったりしますよね。

もちろん当たってしまったものもあるかもしれませんが、私個人的な話をすると、ほとんど、いやむしろ全くと言っていいほどその心配事は起きていません。

逆に自分がこうなったらいいな〜みたいなシュミレーションをしても、そうもなりませんw


つまり、その思考にそんなに意味はないんですよね。

もし心配事が起きまくってしまっていたら、今頃多分生きていないですよ。

もしそれでも生きてこられたんだったら、よっぽどタフな方なんで、逆に何も心配いらないかもしれませんw



心配にならないコツ、なんとなくわかってきたような気がするんです。

「なるようになる」

これしかないんですよねw

多分お釈迦様も、老子も、そして養老孟司さんも同じようなことをおっしゃっていると思います。

なるようにしかならないから、あれこれ考えずに流れに身を任せる。

そしてなったことは全て良いこと。



とは言ってもね〜って感じですよねw


私だって無理ですw


だから自分なりに気をつけていることがあります。


「情報を入れすぎない」


「学を経てば憂いなし」 これは老子の言葉ですが、学ばなければ憂いることがないということ。

つまりバカ最高!!みたいな??

それはちょっと違うかもしれないですが、いろんなことを詰め込んでいくと、それで頭がパンパンになってしまい、自分で考えることができなくなるに加えて、詰め込んだ情報に対してネガティブに考えてしまうことも増えてしまう。


「知らぬが仏」って言葉もあります。


現代は情報社会。

いかに早く多くの情報を得た方がいい、みたいな感じで、ニュースも、ネットも、SNSも、何もかも情報の波が強烈に押し寄せてきています。


でもその中に、実際に自分の生活に必要な情報ってどれぐらいあり、自分が興味を持ち楽しめる情報ってどれぐらいあるか?って聞かれると、ほとんどないですよね。

特にテレビのニュースなんて無意味。

天気予報だって、自分で空を見て考えればいい。


最近唯一必要だなって思うのは、自然の中でどうやって生きていくのか、といった、昔の人なら当たり前のように持っていた知恵ですね。


病気に関する情報もそんなに入れない方がいいと思います。

入れるから不安になる。


入れなければ、勝手になるようになって良くなるって考えていれば、やり過ごせることも多いと思うんです。


身体は自然の産物であり、自然というものは人間の手を加えなくても、いやむしろ加えないほうが勝手にととのうようにできています。

あれこれ人間が考え、心配して、手を加えると、大体ロクなことになりません。


私は身体も同じだと思っているんですよね。


だから心配につながる情報はなるべく入れない方がいいと思うんです。

ってことでオオカミについてのらじおをとりましたので、時間がある方は是非聞いてみてください〜
https://podcasters.spotify.com/pod/show/ky619/episodes/16-e2nl5rc


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

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