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出た結果をまず喜んでみる

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

白いTシャツを着るのが好きなんですが、何かと食べ物で汚してしまう林です。

居酒屋に行けば何かのタレがかかり、ラーメンを食べれば汁が飛ぶ。

しかも決まって同じTシャツに・・・


御縁です👍


さて、奈良に何をしにいったかというと、写経だけじゃなくてちゃんと診察にもいったんです。

その時の話です。


その子は膀胱結石が溜まりやすいようで、それが尿道に詰まって解除できなかったからなのか、すでに尿道の出口を変更する手術をしていました。

そうすることで尿道に石が落ちてきても相当大きなもの以外は詰まらないようになっています。

そして大きものっていうのはそこまで落ちて来ないので、実質ほとんどつまりリスクはないんです。


んで、尿路結石にかかったことのある動物たちを飼ったことがある方はご存知かもしれませんが、結石って簡単に再発するんですよね。

結石用のご飯を食べていてもできることもある。


これね、人間の学会で言っていましたが、やっぱり腸内環境が関わっているんですって。

だからいくらいいドライフードを食べていても、その子にドライフードがあっていなかったら再発するでしょうし、腸内環境を乱す原因となるストレスや運動不足などの生活環境次第でも再発するかどうか、って感じなんですよね。


まぁその話は置いておいて、この子、結構大きめの膀胱結石が最近出てきたんですって。

そしてその後少し血尿も出たと。


そういう時、だいたい抗生剤だったり止血剤だったりが出ると思うんです。

血が出たら膀胱炎で、膀胱炎ならば菌がいるかもしれないから抗生剤。

なんかそんな流れ、あるような気がします。


でも一つ確認したいことがあるんですが、膀胱結石が出たことって、果たして悪いことなんでしょうか??

膀胱内に石が止まっていたら、それはチクチクしますよね。

それは痛いと思います。

でも膀胱の外に出てしまったんだったら、それは「おめでとう!!」っていうことにならないですか??


膀胱結石があったら手術して取り出しますよね??

尿道から出たってことは手術をしなくても出てきたってことで、二重におめでたい。


出血も考え方次第だと思うんです。

石があるってことは常に出血する可能性がありますよね。

もしその石が膀胱の粘膜にくっついていたら、取れた時に出血してもおかしくない。


そして膀胱からの出血って結構大事のように考えがちですが、採血の方がよっぽど血が出ていっています。

最後にポトって出血して血餅が出ることもあると思いますが、実際に出ている血の量は少なく、さらに血餅があるってことは血は止まっている傾向にあるってこと。


身体は必死に治そうとしているんです。


こんな時に抗生剤を普通に使っていくと、どんどん腸内環境は乱れていきます。

そうすると膀胱結石だけでなく、免疫力も落ちていくため膀胱炎にもなりやすくなる。

さらに耐性菌の発生にもつながる。


なにしろ数十年後には癌で亡くなるよりも、耐性菌で亡くなる人の数が増えるって予想も出ています。



まず、身体がどんな症状を出しても、考えてみてもいいと思うことがあるんです。


身体っていうのは常に味方です。

敵になるわけがないんです。

身体は常に死なないように、ととのっていくように出来ています。


だったら、下痢をしても吐いても、皮膚炎になっても膀胱炎になっても、まずはその症状が何か意味があるものだと捉え、身体を褒めてあげてもいいと思います。


ちょうど一昨日、庭で毒キノコらしきものを食べたシェパードから連絡がありました。

近所の病院へ行ったが吐かず、本人は元気だったが、食べた翌日には水下痢を何回もしたと。


身体はちゃんと反応できているってことです。

そんなキノコ食べて下痢をしなかったら、全て自分の身体に入ってしまったら・・・

って考えると怖いですよね。


だからまず、何か起きたら身体をほめてあげてください。


感謝感謝です。


全ては良くなるように、調整していることなんだと思いますよ🤲


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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