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動物は自己の投影

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

夏休みなんで北海道に行ってきた林です。

屋久島と北海道で夏休み旅行はひとまず終了ですね〜

でもまたふと思い立ってどっかにいくかもしれませんw


そういえば昨日仕事だったんですが、娘に「アルバイト?」って聞かれましたw

そういえば近所の人に「北海道に行ったんです」って言ったところ
「仕事しないで北海道なんていいね〜」って言われましたww


みんな俺のことどんな見方してんの??


さて、例の如く自宅のwifi環境がめっちゃ悪く写真のアップロードがうまくいかないので、北海道の記事は書くかどうかわかりませんw


んで、昨日から少しだけ仕事モードに入り、なんか患者さんからの連絡も来たんで改めて色々と考えることがあるんですよね。

今日の話は全くエビデンスなんてないですし検証の仕方もないですが、まぁそんなことを検証する必要もなく、そうだな〜って思ってもらえたらそうなんだろうし、違うよって思ってもらえたら違う、ただそれだけの話です。

でも自分としては今日の話はとっても重要だと思っていますし、患者さんにもそういう話は結構しています。


動物を飼っているといろんな症状に出会しますよね。

皮膚が悪くなってみたり下痢をしてみたり。

心臓が悪くなったり糖尿病になったり。

症状だけじゃなくて性格も様々。

社交的、緊張しがち、シャイ、怒りやすい。

怖がりだったりお腹を壊しやすかったり、そして分離不安だったり。


そんな時にどうしても我々人間というものは問題を外に求めがちです。

つまり、飼っている動物、特に犬や猫に問題があるから、今の症状が出ているのだと。

犬猫が何かの問題に晒されているから、例えば食べ物だったり環境だったりも含めて、この問題をどうにかしなければいけない。

そしてそこに医療というものが介入してきて、検査をして一応の診断名が出て、薬が出たり手術になったりする。


でも10年以上動物を診ていると気がつくところがあるんです。


社交的な飼い主さんの犬は明るく、緊張しがちな飼い主さんの犬はシャイ。

こだわりが強く完璧を求める飼い主さんの犬の身体は硬かったりします。

もっというと飼い主さんがお腹が調子が悪ければ犬もそうなることもあるし、飼い主さんが糖尿病だったら犬もそうなることもある。

猫にも当てはまりますが、犬の方がよく当てはまる気がするんですよね。


そんなことあるの??って思うかもしれませんが、皆さんもよく言っているはずです。

「あの飼い主さん、あの犬に似ているよね」って。

顔や表情だけじゃなく、なんとなく似ているものがあるんですよね。

似ているから惹かれて飼ってしまうのか、飼っているから似てくるのか。

夫婦みたいなもんですねw


どっちが最初かわかりませんが、基本的に今飼われている犬猫は家の中です。

犬は散歩に行きますが、飼い主さんと一緒じゃなければいきません。

留守番中は飼い主さんを待っているものです。

ってことは犬にとって飼い主っていう存在は、常に意識している自分そのものみたいな存在なんですよね。


そうなると飼い主さんが機嫌が良ければ自分も機嫌がいいし、家族が喧嘩をしているとそこに入りたくない、もしくはそれを止めようとする。

人間もそうだと思いますが、雰囲気を察知している動物、そして子供なんかはもっとその感覚が敏感だと思います。


そうやっているうちに飼い主さんと似てくるんだと思います。

親子もそうですよね。

あれは遺伝じゃなくて一緒にいる時間が長いから似てくるんですよ。

仮に、産まれてすぐに里親に出されたとしたら、食べ物の好みも運動の能力も、仕草なんかも含めて、産みの親と育ての親と、どちらに似るでしょうか?

おそらく育ての親だと思います。


動物は飼い主さんの気をよく読んでいます。

ってことはですよ・・・

雰囲気、空気感、なんかも似てくるってことです。

そして「元気」なのか「病気」なのかも似てくると思っています。

気を読んでますからね。


これは検証のしようがないですが、そうだと思っています。


だったらですよ。

犬猫が体調が悪くなったり、何かで悩んでいたらまずどうするのか?

それは自分の体調が大丈夫なのか?そういうことで悩んでいないのか?ってことにまず注目してみることも一つなんだと思います。


動物が元気じゃないんだったら自分も最近元気だっただろうか?

もし自分が元気じゃなかったんだったら、まず自分が元気になることが動物が元気に成る第一歩かもしれないと思います。

何しろ動物っていうものは飼い主さんのことをよく観察していますからね。

家の中が明るければ明るくなれるだろうし、家の中が暗ければ明るく成るのは難しい。


職場の雰囲気が悪かったら機嫌良く朝出勤しても、昼食前にはイライラしていたりするものですw


まずは自分から。


そしてもう一つ。

起きている事実は事実ではあるものの、そこに良いも悪いも存在せず、それに色をつけて意味をつけているのは完全に自分自身だってこと。

下痢をしても吐いていても、たとえその動物が死んでしまったとしても、それは現象であり、良いも悪いもありません。

どうやって色をつけるかは自分次第。


全ては自分次第ってことなんですよね。


人間って本当に難しいもので、善悪の判断をつけたがります。

正解か不正解か、良いのか悪いのか。

しょうがないですよね、小学校からそういう勉強をしてきたんだから。

でも実際の社会、そして自然の中では正解・不正解が出る問題なんて皆無です。

自分にとっての明らかな正解と思われるものが、周りから見るとおかしいと思われてしまうこともある。


つまり、何が正解なのかなんて考える必要もなく、何かが起きたら良い意味付けをして仕舞えば良いんだと思います。

それで自分がいい気分になれるんだったらそれでいい。



まずはそこからです。

自分にとって何が気分が良くなれ、何をしたらリラックスできるのか?

逆に何が気分を悪くし、何をしたら身体が硬くなってしまうのか?

そこを見てくところからなんだと思います。


どうか頑張らないでくださいね。

頑張るっていうのは「頑なに張る」

どっちも緊張を産みますね。


動物のことになると頑張ってしまう方が多いですが、その緊張感を動物は感じています。


大丈夫です、動物は人間の思う通りになんて動きませんし、人間が考えたように病気が治っていくなんてこともあり得ません。

だって動物を産んだのは人間ではなく自然ですから。

自然に落ち着くところに落ち着いていきますので、安心していい気分でいてください👍


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

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