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楽しくない

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

最近は正しさよりも楽しさで生きていけばいいと思っている林です。

今まだは病気の反対は元気だと思っていましたが、なんとなく違う気がしてきています。

だって「元気」って言っている時点でもうすでに「病気」ってことを意識している気がするんです。

「世界平和」を意識するときに必ず「戦争」を意識するのとおんなじ感じです。

健康もそう。

本当に健康で何にも意識していな人たちは、健康なんて意識していないでしょう。

実際に子供のころ、なんなら就職する前までは健康に対して意識することなんてほとんどなかったと思いますが、歳をとるとずっと健康を意識していませんか??

それって裏を返せばずっと「病気」を意識しているってこと。

元気や健康には「病気になりたくない」っていうなんとなくの意識が入り込んでいる気がするんです。


じゃあ病気に反対は何??って言ったら

気楽

かなって。

まぁこれは俺が考えついたわけでもなく、本に書いてあったんですが、そうかもしれないな〜って思ったんです。

でも気楽ってことを考えた時、すでに病気という概念はないので、反対というのもおかしいのかもしれません。

じゃあ気楽の反対は??

緊張ですかね。



最近は「頑張る」「我慢をする」「人の為」みたいな言葉に猛烈な違和感を感じています。

結局そういう自分のペースを崩す行為が緊張を生み、そして気楽でいられなくなる、つまり病気につながるんじゃないか、って思うんです。


で、考えたんです。

動物病院で働くって、楽しくないんですよね。


すみません。こんなことを言ってしまって。

でも正直あんまり楽しくない。

もちろん病気の子が治っていくのをみているのは嬉しいことではあります。

でも最近いろんなことを考えていると、実は病気を治しているのは自分ではなく動物本人だったり飼い主さんの手助けがあってこそだったりする。

自分がやっていることはそれのまたお手伝い。


そして気がついたんですよね。

あれこれいろんなことを行わず、今までやってきた健康に悪そうなものをやめていくだけで、身体は勝手に治っていくってことに。

それは即ち

自然に即した生き方をする

ということ。


食べ物、生活環境、運動。

なかなか今のご時世、野生の時代に戻ることなんてできませんが、それでも超不自然な現代社から少しはみ出ることぐらいはできる。

ご飯を手作りにしたり、自然に連れていってあげたり、なるべく動物の嫌がることをやめたり。

そうやっていくと病気ってしなくなっていくんです。


もちろん救急医療は必要です。

でも普段から元気であれば救急に来る患者さんだって絶対に減ってくるはず。

それは自分がそういうところで働いてきたからわかります。


救急病院っていうと
・骨折
・交通事故

なんかが多いような気がしていませんか??

もちろんそういう患者さんもありますが、結構少なめ。

それよりも多いのが
・てんかん発作
・呼吸困難(心臓、肺)
・今まで治療していた病気の悪化(癌、腎不全など)

が圧倒的に多い。

でもそういうものって今までの積み重ねで起こってきているので、やっぱり生活習慣の見直しが必要になってくるんです。

そう考えると普段からの生活の見直しが一番の治療になるのかもしれません。


自分が獣医になった目的は、当時飼っていた犬を自分で治せたら手っ取り早いと思ったから。

でもその裏にはその犬にいつも元気でいてほしい、っていう願いがあったんだと思います。

それはどの飼い主さんも同じ。

多分獣医も同じです。


でもここで矛盾を感じているんです。

病院を作るってこと、そしてそこに病気の患者さんがきて病気を診るってことは、病気の子がいないと病院が回らないってこと。


これは自分の中ではかなり大きな矛盾です。


だからしんどかったんでしょうね。

だから開業しようと思ってもうまく進まなかったんでしょうね。


病気の子が診たいわけではなく、元気で過ごしている子が多ければいい。

そしてそこに携わる人間が楽しければいい。

ただそれだけな気がします。


そして人生の究極は

「自分が楽しければそれでいい」

そんな気がしています。


思い返してみると学生の頃、ボウリングにみんなで行ったりドライブに行ったり自転車に乗ったり。

それって全部自分が楽しんでやっていたこと。

周りに「一緒に行きなさい!!」なんて言ったことはなく、「自転車に乗らないと不健康になるよ!!」って脅したこともない。

#自転車に乗らないと痩せないですよ、って言った先輩は乗らなかったな〜


結局自分が楽しんでやっていると周りも楽しくなってくる。

それだけな気がするんですよね。


今の日本に感じている閉塞感みたいなものは、それの塊なのかもしれないです。

みんな何かしら無理をして我慢をして頑張っている。

それが周りにも知らないうちに、無理をさせ我慢をさせ頑張らせている。

それの連鎖です。

自分が楽しんでいる人って周りのことなんか気にしません。

逆に自分が我慢している人って周りの人にも我慢させがちな気がします。

コントロールしがち。

人間はコントロールされていると感じた瞬間に、その人のことを信じられなくなる、というよりもそのコントロールから逃れたくなるんだと思います。


何が正しいか、って言っているとどうしてもその正しさを証明したくなるし、他人をその正しさに巻き込みたくなる。

でも何が楽しいかで生きていると、他人なんてどうでもよくなる。

どうでもいいってことは他人は他人で尊重できるんですよね。


もやもやしております😅


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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