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手作りご飯の正解??

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

手作りごはんの本を読みながら「あれ?あの人が言っていたことって正解だったんじゃない??」って思ってしまった林です。


以前患者さんと話をしていた時に、前の子が19歳まで生きたとおっしゃっていたんですよね。

その時にどんなご飯をあげていたんですか?って聞いたら・・・


「毎日、中華丼👍」

って言う答えが返ってきましたw


昔の話と言っても数年前に亡くなったとのことなんで、そんなに前の話じゃないと思います。

雑種の子で外で飼っていたか中で飼っていたかは忘れましたが、食事はお父さんが毎日作る中華丼がメインだったとのことです。


んで、今まで受けたセミナーで言っていたことだったり、今読んでいる本に書いてあったことなんですが、理想的な手作りごはんの割合って

肉や魚などのタンパク質:1
穀物(米や芋)    :1
野菜         :1

らしいんですよね。

もちろん年齢的に成長期だったりしたらタンパク質を増やすとか、病気になったら違う割合にするとかありますが、基本的にはこの割合らしいです。

で、レシピを見ていたら結構炒めたり焼いたりするレシピも多いんですよね。


ってこれ、中華丼の割合じゃんww

って昨日思ってしまったんです😅


もちろん中華丼を毎日食べたら誰でもすっごく健康になれるわけではないと思います。

合う合わないもあるでしょう。

でもその時の旬のものをバランスよく食べていると、健康になってくるのはそうなんだと思います。

人間も含めて動物っていうのはその場所に適応してきました。

その場所に適応するってことは、そこにある、その時のものを食べるということ。

言い方を変えると「旬の、地のもの」を食べるということ。

そうやって今まで人間も動物たちも生きてきました。

旬のものを食べるということは当然ですが季節によって食べるものが違ってきます。

この季節だと1週間違うだけで違った花が咲いたりもしています。


よくバランスよく食べなさい、って言いますが、バランスよくっていうのっていろんなものを食べなさいというよりは、旬のものを食べていくと結果的に偏らなくなる、ってことなのかもしれないな〜って思うんです。


今人間の食事はいつでもなんでも食べられるようになってきました。

保蔵ん方法だったり輸送方法だったり、加工方法なんかも発達して、いつでもどこでも食べたいものが食べたい時に食べられる時代です。

動物たちはどうかというと、野生動物以外の人間に飼われている動物たちは基本的に1年中同じものを食べています。

ドライフードや缶詰ですね。

やっぱりこれって動物として不自然な気がするんです。

じゃあ今の動物たちにとって自然な姿って何?って聞かれると、とっても困るんですよね。

そもそも家の中で人に飼われているということ自体が不自然なんで、その視点で見るとなんでも不自然になってしまいます。

だからそこには正解なんてないと思います。

でもやっぱり動物ならその地域でとれた旬のものを食べることは、悪いことではないと思うんですよね。

ドライフードは食べてもいいですがインスタント食品的な位置付けで、やっぱり手作りの方がいいと思っています。


手作りがいい理由はいろんなものをバランスよく、その季節に合わせて食べられる、っていう意味もありますが、実はもう一つ大切な意味も含んでいると思います。



愛情


これは市販のドライフードにはほとんど入っていないと思います。


例えば同じ味付けをした肉じゃががあって、片方はお母さん、片方は工場で作られたものがあるとしたら、同じ味になるでしょうか?

いや、味は同じであっても食べた時の感じは同じになるでしょうか??


私は違うと思うんですよね。


「誰が誰のために作ってくれたのか?」

これって実は食材を厳選する以上の意味があるのではないか?とも思っているんです。


毎日中華丼を食べていた犬の話。

ぶっちゃけ毎日中華丼ってあんまりよくないと思うんですw

栄養のバランスはいいかもしれないですが、何かが偏っていることは間違い無いですよね😅


でもお父さんが毎日中華鍋を振って作っていた、という事実が素晴らしいと思うんです。

毎日犬のためにご飯を作ってあげる、ってなかなかできることじゃないです。

自分がやれって言われても無理だと思いますし、自分のご飯だって毎日作るってなかなかめんどくさいw

でも自分で食べ物を用意する、それを愛する者のために食べさせてあげるってことが「生きる」ってことなのかもしれないですよね。

そしてその愛情のこもった料理は必ず相手にも伝わっています。


そういう見えないものって結構大事なんだと思うんですよね。


正しさよりも愉しさ

生きている上での正しさって実は無いのかもしれない、って最近思います。

だって自分が正しいと思っている常識って、隣の方からは違うかもしれない。


でも愉しさに関しては正解も何もなく、自分が愉しいと思っているだけでいいんですよね。

正しさを求めると悩みますが、愉しさを求めると愉しい仲間が寄ってきます。


もしかしたら動物を飼うっていうのもそれでもいいのかもしれない。

もしかしたら人間が生きるっていうのもそれでいいんだと思います。


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

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