ブログ

保護犬施設を見に行きました♪

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日久しぶりに病院に行きレントゲンを撮ってきた林です。

レントゲンを撮る時に上着を脱いだのですが、あまりに普通に脱いだためレントゲン技師さんに
「えっ!!そんなに動かせるんですか??」
って言われたんで
「えっ!!これが普通ですよ。ほら!!」
といって右腕を勢いよく上に上げたら
「いや、怖いからやめてください・・・」

って腕が動くのに心配されてしまいましたw

ってことは普通鎖骨が骨折して2ヶ月半だとまだまだ腕は硬くなり、動かない人が多いってことなんですかね?

「鎖骨が折れているって意識して腕をかばうのををやめたんです」

って言ったら無言でした😅


んで肝心のレントゲンですが、しっかり骨ができてきましたね〜

ズレが大きかったのでまだまだですが、しっかり仮骨も形成されていたので、今回の診察で終了になりました👍

また自転車から落ちるクラスの衝撃がかかったら折れるかもしれませんが、もう完全復帰です😊

ってことでクロスバイクを買いに行こうと思います〜

#いいよと言われたらじっとしてられない


さて、昨日は静岡の保護施設にお邪魔してきました。

民間の保護施設を訪れるのはこれが2度目。

前回訪れたところは100頭以上を抱えている大きなところでしたが、みんな基本ケージの中でしたし臭いもすごかった。

「保護施設ってこんな感じなのか・・・」っとちょっと残念になってしまったんですよね。

今回の場所は10頭超えるぐらいで小規模なところでした。

特別保護活動に興味があったわけではありませんが、診察の時に保護犬だった子を見ることが増えてきたので、保護犬の施設とはどういうものなのか、っていうものを見たいという単純な興味ですね。


保護犬って最近増えてきていますよね。

テレビでもよくやってます。

SNSなんかでも取り扱われることが多く「ペットショップで飼うよりも保護犬」みたいな流れがありませんか?

でも私が経験した保護犬の中には、保護施設から家に来てから元気がなく、診察したら子宮蓄膿症だった子もいましたし、他にも避妊去勢していないのに15万円前後を保護団体に支払っている方もいました。

もちろん何がいいのかは分かりませんが、保護犬がビジネス化している感が最近はあるような気がします。

昨日訪れた施設には基本的に病気の子が多くやってくるといっていました。

元気な子は譲渡が決まることが多いけど、病気のことなるとなかなか譲渡が決まらない。

それでも依頼があると放っておけないんです、っていっていたんです。

実際に昨日見たこの中にも、普通の病院だとまず来ないような難病の子もいました。


そういう病気の犬たちは基本的に何十頭、もっといえば100頭を超えるようなブリーダーさんから来ているみたい。

基本的にケージの中で過ごしているような子達ですね。

昨日の施設の子はみんな愛嬌がありましたが、基本的にケージの中だけに居続け、愛情を注いでもらっていないと、犬って表情が消えるんです。

本当に無表情になる。

注射をしても処置をしても、痛がる様子がなくなっていくんです。


これって戦争中の捕虜だったり植民地化における人々もそうだったのかもしれません。

「夜と霧」のアウシュビッツもそうだったのかもしれません。

そういう環境に置かれるとみんな生きる希望がなくなってくるみたいです。

まぁそうですよね、ずっとそういう環境に置かれていたらなんで生きているのかわからなくなる。

そうすると精神も肉体も病んできていろんな病気になるんですよね。


実際そういうブリーダーさんから保護し、飼い主さんのもとへ行った犬達の中には、それだけで元気になる子も多くみられるとのことでした。

これは私も経験があります。


我々獣医師はその出ている病気だけ見ていますが、一番大切なのは本人のメンタルです。

本人に病気を治す気があれば待っていれば勝手に治る、治す気がなければどんなに手を尽くしても死んでしまう。

だから一番の治療は「愛情の注いでもらえるところに行く」ことなんだなっと思いました。

病は氣から、ですね。


でも昨日一つだけ注意したことがあります。

「出ている症状を気にしすぎないでください」って。

その子は頻尿だったんですが、血が出ると毎回病院に行き抗生剤をもらっているんですって。

薬を飲むとその場は良くなるけど飲まないとまたなってしまう。

でも昨日気がついたんです。

5分に1回ぐらいおしっこをする子だったんですが、施設の方が話に夢中になっていると犬も全然おしっこをしない。

で、また気になりだすとおしっこをする。

ってことは気をひきたいからしているのかもしれないし、頻尿だって思いがそうさせているのかもしれない。

もっといえばその子は遊びたいけどその遊ぶ量が足りないから気を引こうをしているのかもしれない。


こういったことって診察室にいてもわからないんですよね。

実際に家だったり飼っているところに行くってすごく大切です。

薬はあくまでも補助で、基本的に病氣は薬では治らず、本人と飼い主さん次第だと思っています。

色々な発見ができて刺激的な1日でした〜


では🤗

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

おすすめの記事
こんな記事も読まれています
記事URLをコピーしました