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できることをできるだけやるだけ

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

鎖骨骨折49日目。

昨日はPTAの飲み会の翌日で二日酔いで完全にダウンしておりましたw

さすがに3日連続、しかも西日暮里、横浜、そして静岡での3連チャンは骨折明けにはきつかったです😅

でも楽しいひと時を過ごさせていただきました〜

またそのうち書くと思います✌️

#何事も積極的に行うと、結構楽しいもんですよ〜


さて、本日は静岡市主催のペットとの災害対策セミナーに行ってきました〜

能登の地震もありましたし、東日本の震災以降、犬猫と共に避難をするって言うことが一つの課題になっているようです。

#どうでもいいけどもうそろそろ動物たちのことを「ペット」っていうのやめない?

災害が起きた時、避難所に行かれる方も多いと思われます。

そして犬猫などの動物を飼われている方が避難をされる場合、当然ですが一緒のところにいたいと思います。

避難所に動物が入れるかどうか、っていうのは結構しっかりと考えておかなければいけない課題なんですよね。

当然ながら避難所にいる方々の中には動物が苦手な方もいます。

またアレルギーを持っている方もいます。

そして動物がいると毛や糞尿の問題もあり、ただでさえお風呂にもなかなか入れず、ストレスのかかりやすい避難所生活では、衛生面も含めて課題は山盛りなんですよね。

避難所生活はいつまで続くかわからないので、食料の問題もあります。


セミナーでは地震が起きた時避難所以外の場所で過ごすのは難しいってことを言っていました。

大体の計算にはなりますが、静岡市だと人口100人あたり7頭前後の犬と猫がいるとのことでした。

つまり1万人が避難所生活を送った場合、1400頭もの動物が避難所生活を送る可能性があるってことです。

これは結構非現実的。

避難所、ほとんどは学校だと思いますが、教室は物資やスタッフなんかでそこに動物たちの部屋は用意できないみたいです。

動物たちはどうするかというと基本的には建物の外、渡り廊下だったり校庭だったりに置かれることになります。

今回のセミナーでの想定は静岡市70万人弱の人口のうち、16万人もが避難するというものでした。

犬猫の頭数は2万頭を超えます。

これは絶対に収容不能。


じゃあどうするか??
私にできることがあるのか??
動物を飼っている方ができることはあるのか??

って考えた時にまず一つ、確実に言えることがあります。

「誰かに守ってもらおうなんて甘い考えを捨て、自分で生きていく覚悟を持つ」

もうこれ一択な気もします。

これは災害時に限らず、これからの世の中で絶対に必要になってくる考えだと思っています。

災害時の話をすると、災害時避難所に行ったとして、誰かが助けてくれると思っていたら多分大間違いです。

だってそこにいる人も被災者ですよ。

被災者の中で元気がある人、積極的な人ってだけ。

その人たちも家は壊れているかもしれないし、なんなら自分の動物たちと暮らせていないかもしれない。

そういった方々が避難所で働いてくれているんです。


避難所に行かなくってもそう、水道や電気を復興させてくれているのも、支援物資やガソリンなんかを運んでくれているのも全部人間です。

自分たちだけ、自分たちの犬猫ぐらい助けて、なんてのはすっごく都合のいいことなんですよね。

病気のことでも書いていますが、病気を治すのは自分自身であって医者や獣医じゃない。

生活を送っているのは自分で、お金の面でも健康の面でも、何かあった時にどうかしてくれるのは自分だけなんです。


じゃあどうするのか??ってセミナーを受けながら考えていたんですよね。


私個人的には色々と考えていることもありますが、ここでは一人の人間がその社会で生きていく上でどうしたらいいのかというお話をしたいです。

それは・・・


「地域の人たちとの交流を日頃からしっかり取っておく」

基本中の基本、でも結局はそれが一番効くと思うんです。


日本は今までも災害が頻発していた国でした。

しかし昔は避難所なんてものはなかったと思いますし、当然ながら動物と一緒になんて施設はない。

でも今みたいな形じゃなくても避難所として機能していたところはあったと思うんです。

それがお寺だったり神社だったり、近所のお家だったり、何かあったらこの人のところへ、っていうのがあったと思うんですよね。

そしてそれは決して一方的なものではなかったと思います。

被災するしない関わらず昔は色々と助け合っていたのではないでしょうか?

普段から野菜が取れたから分けたり、料理を多く作ったから分けたり、家のものが壊れたら直したり、子供のお世話をしてあげたり。

そこにはお金関係なく、持ちつ持たれつの世界があったんだと思います。

だから何かあったときに頼りやすかったし、頼られてもお互い様って思える雰囲気があったと思います。

でも今はそういう交流ってあんまりなくないですか??

東京に住んでいた頃はアパートっていうのもありましたが、隣に誰が住んでいるのかもわからなかったこともあります。

こういう生活の「基本中の基本」をまず大切にすることが、災害時、いやこれからの何が起こるのか全く予想できない、まさに戦国時代みたいな時代には必要になってくるんだと思います。

やっぱり昭和的な感覚なんですよね。

「和」です

和というと「古臭い」っていうイメージがあるかもしれませんが、和には様々な意味があります。

和むっていう時にも和が入っていますよね。

「わ」にはつながるっていう輪っかっていう意味もあります。

和風っていうのはただ畳の部屋がありお茶を飲むってだけじゃないんです。

みんな個々自立し、互いに笑い合い、そして助け合う。

上下関係じゃなく横のつながり。

それが「和」なんだと思います。

備蓄も大切ですが、備蓄なんてしなくても本当は地域にそれなりに食料や水はあるので、それをみんなで回せばいいんですよね。

自分のもの、っていう考えがあるとそうはいかないかもしれませんが、地域の中、もっというと地球の中に我々は住んでいるって考えると、そもそも自分のものなんて感覚はなく、困ったときは分け合えうことができるんじゃないかと思っています。

さて、今回はこの辺で👍


あ、そういえば今日のセミナーでは昔の患者さんに会いました〜

そういう人の繋がりって大切ですよね。

一期一会、大切です✌️


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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