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争いばかりしていたな・・・

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

鎖骨骨折生活38日目。

急に右腕が動くようになってきて、冷えもなくなってむくみも無くなって、じっとなんてしてらんなくなってしまった林です。

多動症復活です👍

昨日は車運転して往診もできました。

東京への往診は2月末ぐらいかな。

まだ高速は不安があるので、ちゃんと骨がくっついて腕がしっかり動かせるまでは控えようと思います😊

#毎日身体にきいております。


さて、手作りフードに関して書こうと思ったんですが、ちょっとその前に昨日ふと書きたくなることが思い浮かんでしまったので、そっちを先に書きたいと思います。

毎日何かしらが浮かんでくるので、何日も連続で同じテーマでブログを書くっていうのは無理かもしれんw


昨日映画館に行ってきたんです🙋‍♂️

でも映画は見ていません。

ライブ映像を見に行ったんです。

ご存知の方もいるかもしれませんが、こちら🤲

福山雅治ライブの映像を映画館で、しかもいい音響でやるってことで、昔からのマシャファンとしては急いで見に行ったわけです👍

といってもファンクラブには入っていませんw

にわか中のにわかです。

こういう作品を映画館で見るのって初めてだったんですよね。

ライブ映像を40台ぐらいのカメラで編集したもの。

2時間20分ぐらいの、しっかりとしたライブですよ。

んで一曲目から普通に泣きました😅

その後も感動というかなんというか、ずっと止まらなかったですね。


福山さんの曲は昔よく聞いていたんです。

学生の頃はスキー部だったので、毎年冬になると2か月ぐらいは雪山生活だったんですよね。

親の車を貸してもらって行っていたので、音楽も自分が好きなものを選んでかけていました。

んでなんで選んでいたのかわからないんですが、なんとなく気に入ったんでしょうね。

その中に福山さんの曲が入っていたんです、しかも結構多く。

ドライブ中ってノリのいい曲が多いのかもしれませんが、隣の人との会話もしたかったんで静か目の曲が多かったんです。

あとはコブクロだったり柴咲コウさんだったり。

でね、最近柴咲コウさんの音楽もよく聴くんですが、そういう音楽を聴いているとその時のことを思い出すんですよね。

あの時ってライバルとして、練習やレースではよく争っていたけど、練習が終わると割とみんな仲良くやっていたな、って。

もちろん気に入らない人はいましたw

でもそんなのほんの少し。

ほとんどが練習や試合でタイムが勝っても負けても、先輩でも後輩でも同級生でも、悔しい気持ちはありますが終わって仕舞えば普通の仲間です。

他の学校、他のチームもそう。

基本的にはふざけていました。


でも社会に出てからはなんとなく変わってしまったんですよね。

これは私の話ですが、何かといつも闘っていた気がします。

「正しい診察をしなければ」
「失敗できない」
「患者さんからも他の先生からもナメられないようにしなきゃ」

1,2年目にそう思ったんだと思います。

患者さんの前でなかなか話せずに「先生しっかりして」って言われたこともあります。

院長に開業したいのかと聞かれ「学年で君より頭がいい子はどれぐらいいた?」って聞かれたこともあります。

他で治らなかったと聞くと燃えていた自分もいます。

救急病院時代なんて最もそれがひどくて、自分の治療が一番正しい、ってよく人の治療にいちゃもんをつけていました。


それがあって今の自分がいるし、とってもいい経験になりましたが、逆にいうとだからずっと辛かったのかもしれません。

何かをずっと求め続けてたんでしょう。

本当に心に余裕がなかったんで、ずっと何かと闘っていたんでしょう。

八王子で院長をやりながら救急でバイトしていた時は、八王子終わりでそのまま救急で夜勤、終わってそのまま八王子で仕事、みたいなこともしていました。

「忙しい」、本当に心を亡くしていたかもしれないって昨日気がつきました。


最近よく感じるのが、医療の仕事ってなければない方がいいんです。

医療にかかる人や動物が少ないってことは、それだけ健康ってことですよね。

それだけみんな健康に対する不安がないってこと。

そういう世の中って普通に素敵だし、理想なはずなんです。

でも今は真逆。

世の中は空気も水も食も毒でまみれ、さらに不安な情報で溢れ、病院に行ってもその不安は解消されず、むしろ増大して帰ることになる場合もある。

西洋医学ではよく「この病気は治りません」なんて普通にいう。

そうやって治っても治らなくてもしっかりとお金を請求しているんですよね。

もちろん生き物相手ですし、治るかどうかなんて我々が決められることではなく、患者さんや動物であればその飼い主さんの気持ちも大切なんで、治らないこともありますが、それにしても「不安」からスタートし、安心が与えられればいいですが不安のまま終わることもある。


それに対してライブは我々に楽しみを与えてくれます。

逆にいうと楽しみしかないです。

歌っていうのは本当に不思議なパワーを持っています。

もちろん歌手の方、スタッフの方は形にするまでは大変でしょうけど、形になった時に応援してくれる人が喜んでくれると嬉しいですよね。

そこには楽しいことをして、感動するものを提供して、お金が発生しているんです。

音楽に関してはオリコン何位、みたいなのもありますし、印税なんかもあったりして、そこもメディアは競わせようとしていますが、本来音楽に順位などなく、好きな人が好きなものを聞けばいいだけなんで、争いなんて生まれる必要がないんです。


なんか世の中そうやって争いのない社会になっていけばいいのにって本当に思ったんですよね。

好きなことをして、好きなものを食べ、好きな人と一緒にいて、好きな音楽を聴いたり好きな遊びをする。

本当はそれでいいんじゃないかって。


昨日のライブ映像は3300円しました。

映画の倍ぐらいですが、迷わず行きました。

でも去年までの自分であれば迷ったというか、多分言ってなかったと思います。

時間がないとか高いとか、色々自分に言い訳をつけて、行きたかったとしても行ってなかったと思います。

思えば社会人になって12年、映画なんて数本しか見ていません。

それが今年に入って2本すでに見ました。

旅行も年に1回か2回しか行っていなかったですが、昨年仕事を辞めてからは2か月に1回ぐらい行っています。

しかもちゃんと行きたいところに行って、宿に関しては値段も見ますが、行きたいところがあればそこを選んでいます。

そう言った心の余裕が昨年八王子勤務が終わるまでの11年間は全くと言っていいほどなかったんだと思います。

常に「今の診察だとまだまだ」っていう思いもあったし、お給料だって「もっともらっている人もいるし少ない」って思っていたし、将来に対しても開業なのかどうかの迷いもあったし、子供の教育資金だったり老後のお金だったり。

将来のことを考えて何かと不安になり、忙しそうに働き、コスパやタイパなんかを意識し、自分のメリットになったりお金につながりそうになるものを追い求めていました。

だから色々な経験はできましたが、昨日福山さんのライブを聞いて、スキーをやっていた頃、大学の頃を思い出し、なんか急に虚しくなってきたんです。

そんなに頑張って将来のことを考えるより、「今」を楽しんでいればそれでいい。

逆に将来のことを考えると「今」が雑になってしまうんですよね。


将来のために、って思わなくなると「経験を積もう」っていう発想も消えてくるので、目の前の患者さんに対しても丁寧にできる。

その中で治らなかったりちょっと違うと思ったら、別の方法を考えればいいんだと思います。

儲かるとか人気があるとか、他の病院がこうしているとか、本当にそういう競争って無意味なんですよね。


そしてもっというと「不安から始まるビジネス」っていうのが自分の中で最近、どうにも消化できないんです。

もちろんないといけない。

でも増えていくのは社会としておかしい。

今の病院が増え続ける世の中っていうのは、やっぱりおかしいんですよね。


だから病院に行かなくてもいいように「ととのえて」いきたい、っていう思いと同時に、動物病院に楽しむために来るような方向に変えて行ってもいいんじゃないかなとも思うんです。

医療を続けるにはもちろん経営も必要で、今の世の中だとお金が必要になります。

病気の患者さんが少なくなっても継続していけき、そして何かあった時はしっかり対応する病院。

そのためにみんなが楽しんできてくれる施設を作って行きたいですね✌️


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

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