一つ一つ丁寧に

こんにちは。

このブログを書いているのは1月2日ですが、昨日は石川県を中心に大きな地震が起きました。

被害に遭われた方も多いと思いますし、本当にお辛い状況だと思います。

なんと言ったとしても軽い言葉になってしまいそうですが、今の気持ちを少し書きたいと思います。

昨年私は岩手県と宮城県を含めた東北に旅行に行ってました。

その旅路、気仙沼に泊まった時にふらっと立ち寄った居酒屋さんで、津波の被害者の方のリアルな声を聞いたんです。

居酒屋さんの大将は当時持っていたお店が流されてしまったとのことでした。

常連さんの中にも被害に遭われた方がたくさんいたみたいです。

海岸付近の街並みはほとんど新しくなっていました。

海岸線から数kmにわたって津波の被害があり建物が流されてしまったので、街が元の姿とは丸々変わってしまっていました。

でも大将を含めてお客さんは笑いながらこんなことを言っていました。

「地震・津波の時は落ち込んだし何にもなくなっちゃったけど、前向くしかないからね」

日本人ってものすごく強いんだと思います。

自然災害の後もですが、戦争で全国焼け野原になった後でもしっかり立ち直りました。

土壇場になった時の日本人の覚悟、そして団結力は凄まじいものはあります。

この状況で私ができることはたった一つ。

「被災地の方を信じて応援し、私は私のできることを一つ一つ丁寧に行うこと。」

もちろんボランティアに行ったり義援金を贈ったりすることも大切です。

でもみんなができるわけじゃない。

だったら今、無事に日常を過ごしている人が毎日を一生懸命に過ごすことで周りの人の為になり、それが巡り巡って被災地の方の為にもなるんだと思います。

人はつながっています。

人は人との間じゃないと生きていけないんです。

だから目の前の行いは必ずどこかの誰かの為になると思います。

自分の人生を丁寧に、一生懸命生きることが結果的に周りのためにもなるし、周りを応援することにもつながってくると信じています。

人生、やっぱりいつ何が起こるかわかりません。

何が起きてもいいように、今を丁寧に生きていきたいです。

林 潔高

獣医師

林 潔高（はやし きよたか）

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。