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病院・医療の役割

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

骨折4日目。

痛み止めを使うと右腕を動かせてしまうので、なるべく飲まないでじっと寝ている林です🙋‍♂️

夜に飲んでいますが半日過ぎると効果が切れてくるので、日中は痛みを十分に感じながら生きる日々を過ごしていますw

でも痛みを感じている間ってあれこれ考える余裕がないので、割と気分はいいような気がします。

#瞑想です。
#滝行みたいな感じ?

さて、骨折初日に整形外科に行ったら、1軒目の病院で手術を勧められたので、私としては自力で治る!!っと思いながらも「本当に手術が必要なのかを聞きに行こう」と思い、昨日紹介されていた総合病院に行ってきました。

さすが総合病院、めちゃくちゃ混んでいましたね〜

朝9時半の予約でしたが呼ばれたのは11時前ぐらいだったでしょうか?

あの患者数を捌いているスタッフさんたちには、本当に頭が下がりますよね。


んで、紹介状には「手術希望」って書いてあったようなのですが、単刀直入に聞きました。

「もう一軒、別の整形に行ったら手術しない方法もあるし、最近は鎖骨骨折は手術しないことが多いから、この部位ならそのまま経過観察でもいいって言われました。
私自身は今時間があるし、なるべくなら手術しないで治したいのですが・・・」

でもね、結果はなんとなく想像していたんですよ。

骨折で手術してくれって言われて紹介されたんだったら、ほぼほぼ手術を勧められるんだろうな〜って。


そしたらこう言われたんです。

「僕もこの場所で林さんぐらいの年齢だったら、手術はしません」


???

まじで??

そのあともうひとこと。

「僕もここ骨折しましたが手術していませんし、後遺症みたいなものは全くありませんよ。

と言って鎖骨骨折の跡を見せてくれたんですよね。


その後手術のリスクを色々と説明してくれました。


私は救急病院時代に骨折の助手に入ることが多かったんですが、執刀の先生はめっちゃピリピリしていたんですよね。

プレートなんかの金属を使う手術って、感染が一番怖いんですよ。

もちろん普通の手術も感染する可能性はあるんですけど、血液が普通に通っている組織は感染しても白血球などが守ってくれるし、抗生物質も血液に乗っていくので、よっぽど患者さんの免疫が弱っていない限り感染に負けることってないんですよ
(動物の話ね)

でも金属などを体の中に残す場合、そこに感染が起こると本当に厄介。

骨がくっつかなかったり傷が開いたり。

そんな子を実際に見たこともあります。

だから整形外科医はめっちゃ慎重なんですよね。


で、昨日はっきり言われました。

「この骨折だったら、正直手術する側もあんまりメリットないんですよね・・・」


昨日の診察はこれで終わり。

検査も初日のレントゲンを持っていったのでしていないですし、薬もまだあるので処方されていない。

でもすっごく安心したし、1時間半ぐらい待ったけど満足しました。


結局医療に必要なのってそれなんだと思います。

安心、満足

医者も獣医も病気は治せません。

できるのはそのお手伝いです。

特に今回の骨折に関しては、お医者さんから「そのままでいい」って言われているように、骨折を治しにいくのは私の身体、患者自身です。


じゃあ医者や獣医なんていらないじゃないか??


いや、違うんですよ。

たとえ何も処置をしなくてもいい、何も薬を出さなくてもいい。

でも自分が培ってきた経験を基に、安心させてくれたら、こんなにいいことはないんですよ。


多分私が目指しているところってそこなんだと思います。

打っちゃ手術がめちゃくちゃできるわけでもないし、人よりも獣医の知識がずば抜けているわけでもない。

確かにオーソモレキュラーや周波数なんかは取り入れていますが、実際やっていることって8割位以上は誰でもできることです。


でもそんな中で診察を希望してくれる人がいるってことは、みんな処置や薬が欲しいんじゃなくて「安心」が欲しいんだと思うんですよね。


医療の本質ってそこなのかもしれない、って患者になって気がつきました〜


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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