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病気や症状は悪者??

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

犬を飼いたい!でもそのためには引っ越しをしなければ・・・
と考えている林です。

社会人になって11年。

実家では犬を飼っていましたが、実家を出てからはアパート暮らしのため犬を飼う生活をしていませんでしたが、アジリティ軍団に囲まれ、大型犬と日々戯れてしまうと、やっぱり自分でも飼いたくなって来てしまうんですよね〜

#病院づくりよりも悩んでいるw


さて、今日は「病気って悪者なの〜??」ってお話です。


「闘病」

この言葉、テレビや雑誌、そして闘病日記などの本でよく見る文字ではありませんか?

最近テレビを見ていないのでわかりませんが、10年ぐらい前によく見ていた頃は芸能人がガンになると抗がん剤を使用しながら、でも諦めない、「ガンと闘う壮絶なドキュメンタリー」みたいなものが結構やっていた気がします。

闘病、という言葉が現代でもある以上

「病気とは闘わなければいけない」

「病気とは闘うべきだ!!」

みたいな考えが多いんだと思います。


でもここで申し上げたい。


「本当に病気って悪いものですか??」


病気を悪者、って考える時にある考えが抜け落ちているんだと思います。

それは・・・

「なぜ病気になったのか?」

「なぜその症状は出ているのか??」


物事には必ず原因があります。

原因がなければその物事は起こりません。

因果、って言いますよね。


例えば今日交通事故にあったとします。

向こうの不注意で事故ったとしますね。

でもその原因を作ったのってある意味「自分」なんですよ。

だってその場所にその時間に行くって決めたのは自分ですから。

他の交通手段だってあったはず。

その時間にその目的地に行かない、っていう選択もあったはず。

でも自分で決めて動いたから事故につながったんです。


これはラッキーな出来事にも当てはまります。

近所のおばちゃんと話をしていたらりんごをもらった。
畑のおじちゃんと話をしていたら野菜をもらった。
実家に帰ったらお米をもらった。
たまたま入った不動産屋さんでいい物件を紹介してもらった。
#これ全部最近自分に起きたことw

物事には良いか悪いかは置いておいて、必ず原因んがあって結果があるんです。


実は身体もそうなんじゃないか??

そういう目で見ていくと色んな気づきが出てきます。

例えば下痢。

一見すると下痢をするってお腹も痛くなるし、何度も出るのは辛いですよね。

動物が下痢をしているのを見ているのって辛いですよね。

だから止めたくなってしまう。

だから動物病院に行っても下痢止めを処方されるし、そういう薬もあります。


でも考えて欲しいのは「身体はなんで下痢をしているのか?」ってこと。

必ず原因があるはず。

そしてそれは「最近」のこともあるし「積み重ね」のこともある。

積み重ねたものが重なりすぎてそろそろ限界です、って時にちょっとしたことがきっかけになって激しい症状が出ることもあると思うんです。

ほら、夫婦の喧嘩なんて大体そうじゃないですか?😅

引き金は帰りが遅いだのご飯の食べ方が汚いだの、ドアの開け閉めがうるさいだの、本当に些細なことですが、それでそんなにキレるって、よっぽど溜まっていたってことですよね???
#これは実体験なのかな・・・


多分身体も同じだと思うんです。

下痢をするのもそう。

・いつもと違うものを食べた
・ストレスがかかった
・冷え

それ以外にも色々な原因があると思います。

すぐに治る下痢なんかは、割と直近の原因だったりしますが、なかなか治らない下痢なんかは身体に溜まっていたものを吐き出す、いわゆる「デトックス」みたいなもの。

むしろ身体は「出したい」って言っているんです。

ストレスもそうですが身体に何かを溜め込むって、多分良いことがあんまりないんですよね。


今は下痢でしたが、アレルギーなんかでも、風邪なんかでも、リウマチや甲状腺なんかの自己免疫疾患でも・・・
そしてみんなが恐れている「ガン」についても必ず原因があり、その結果出ているんだと思います。


私は身体が出す症状は基本的に「デトックス」だと思っています。

全て、って言いたいところですが、世の中に絶対はないので全てとは書きませんが、でもほとんどはそうだと思うんです。


アレルギーなんかは身体の中に溜めておくと危険だから、皮膚や眼、耳、鼻水、咳なんかで出そうとしている。

風邪だって熱を出すってことは身体の免疫力を上げて身体の中にある菌やウイルス、そしてがん細胞をやっつけている、毒消しみたいなもの。

ガンに関してはそれでも溜まってしまったものの最終形態、いわゆる「ゴミ箱」

そう考えています。


ガンって目に見えるようになるまでって人間の場合、出来始めてから10年ぐらいは経っているって聞いたことがあります。

つまりそれだけ長い間、原因があり続けたってこと。

その原因は食べ物であったり飲み物であったり、化学物質であったり、そしてストレスであったり。

それをじわじわ溜めてくれていたってことなんでしょうね。


それを何か症状が出たからって薬を使い手術をし、それを抑えるって、身体からしたら、

「え〜!!」

って感じですよ。

だって頑張って毒を出して来たのに、それを止められたり、そこだけ切り取られたりするんだから。

私は基本的に身体は痛めつけるべきではないと思っているんです。

だって身体って生まれてから、いやお母さんのお腹の中にいる時から、起きている時も寝ている時も、ずっとあなたの味方ですよ。

どんなに暴飲暴食をしても、どんなに夜更かしをしても、どんなに身体を酷使してストレスの溜まる仕事をしていても、心臓は休むことなく動き続けているし、腎臓はおしっこを作って老廃物を出していてくれる。
右手を動かそうと思ったら脳がちゃんと指令を出して動いてくれるし、お腹もちゃんとすいてくれる。

そんなに頑張って頑張って、あなたのために動き続けてくれている身体から出た症状が、あなたにとって「敵」になるはずがない、と思うんですけど、どうですか?

これは人それぞれ感じるところがあると思うんですが、私はそう想うんですよ。

そしてもしそう思うんだとしたら、身体からでている症状って、身体から出ている「声」であり「サイン」だと思うんです。

「今の生き方、なんか違う気がしますよ〜」っていう。

そうなると何か症状が出ても捉え方が変わると思うんですよね。

例えば風邪で熱が出たとしたら、今までは「しんどいから下げよう」って思っていたかもしれませんが

「おっ、熱が出ているってことは身体は免疫力を上げて病気をやっつけようとしているってことか?だったらそれを邪魔しないようにゆっくりしてよう!!」

例えば皮膚炎で痒みが出た時は

「おっ!!痒みが出ているってことは、身体の中に溜まっていた毒が抜けていってくれているってことか?頑張っているな〜」

って。

そう思うと病気って実は「味方」なんですよね。

というか身体がやることなんて全てが「味方」なんですよ。

色々教えてくれているんです。


病気とは闘う必要なんてないんですよ。

闘うから辛くなるんです。

自然界で戦い続けているのって人間だけです。


闘わないで共存していれば良いんです。

ガンだって知らなかったら共存できるけど、知ってしまったら闘いたくもなる。

でも知った上で「いつも頑張ってくれてありがとう」って身体にいうことができたら、闘うという発想もなくなる。


そう思っても良いのかな〜と最近感じています。


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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