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薬や手術に頼らない医療を目指しているわけ②

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

googleや食べログなんかを頼りにせず散歩や自転車で気になったお店に入った方が、結果的に美味しいお店だったり人が良かったりする、ってことに気がついてしまった林です。

「なんとなく」導かれるように直感で入ったお店って、頭で考えてないから自然と気が合うのかもしれませんね〜

#小学校の友達ってみんな「なんとなく」仲良くなった

さて、前回の続き。

皆さん、ニキビってできたことありますか?

私も結構悩まされましたね〜

高校生ぐらいのニキビって皮脂の分泌が盛ん、って言われていますが、大人になってからニキビや吹き出物が出る時って何が原因なんでしょうか?

やっぱり皮脂だったり汗だったりなんでしょうか??

なんとなくの見解として、ニキビって

・不摂生な食事

・睡眠不足

・疲れ、ストレス

なんかで出てきません??

口内炎もそうですよね。

顔を全く洗わないで毎日汚れて汗まみれで、だからニキビができました〜って人はほとんどいないはずです。

じゃあニキビを治すにはどうしたらいいのでしょうか??

っとここで世の中に出ているを探してみると・・・

先頭に来るのって「スキンケア」ですよね。

雑菌が繁殖しているからといい、殺菌、消毒、そして皮膚の保湿なんかをしていくと。

これってうまく治ると思いますか??

もちろん雑菌が繁殖した、っていうのもあるでしょうけど、なんで繁殖したのかって言えば老廃物が多かったり免疫が下がったりしたから。

じゃあなんでそうなったのか?といえば生活習慣が乱れたり皮膚にとって良くないことをしたから、ですよね。

だからここを無視して皮膚をいかに綺麗にしてもあんまり意味ないんです。

病気というのは基本的に何かしら原因があるんです。

そしてその出ている症状にもちゃんと理由がある。

皮膚の話をしますと、皮膚ってデトックス器官だってご存知でしょうか?

身体に溜まった毒とか老廃物を実は出してくれているんです。

アレルギーや皮膚炎ってもちろん体質や外側からの影響で出ている部分もありますが、身体の中からの反応のこともあるんです。

お菓子なんかをたくさん食べると吹き出物や口内炎なんかができたりしますよね?

これは身体の中に入ってきた余分な栄養だったり老廃物だったりを出そうとしているんです。

だからニキビの時に食生活なんかを見直さずに、顔を一生懸命洗っていてもほとんど治らないんです。

事実私がそうでしたねw

いろんな洗顔石鹸を試しました😅



そしてこの洗顔石鹸とかで顔を綺麗にしたり、アルコール消毒なんかをするのもまた免疫が下がってしまう原因になってしまうんですが、ここでは省きますね。


今までの医療って自分でも行ってきたのでわかるのですが、この話で言うと洗顔石鹸の種類を変え、保湿剤を変え、そして治りが悪いと薬を飲んで・・・

って言う医療でした。

まぁ最初はよく治ったように見えるんですよ。

皮膚炎なんか抗生剤を出せば数日で良くなる。

でもまた数ヶ月後になって抗生剤を飲んで・・・

みたいなことを続けていると、そのうち治らなくなり「別の抗生剤を試しますか?」ってことになった経験のある方いませんか??

抗生剤を使うと皮膚炎の元になっているとされている菌も死ぬかもしれませんが、それ以外の菌も満遍なく死にます。

そして厄介なことにそれは皮膚だけの話ではなく、全身の菌も死んでいきます。

我々の体には約100兆個の細菌がいると言われています。

人間の体にある細胞は約60兆個です。

つまり細菌の数の方が我々を構成している細胞よりも多いってこと。

そして人間の免疫は腸内の細菌が司っているってことは、みなさんご存知の通りかと思います(腸内環境が大切です、って話ですね)

大腸内にいる細菌は体全体の80%ぐらいにもおよび、その重さは成人で実に1〜2キロ!!

そんなに大量にいる細菌を無差別テロのように殺してしまうのが抗生物質なんです。


抗生剤を使うと効く菌は死に、効かない菌は増えます。

つまり身体のバランスが崩れるってことです。

身体は元々病気を自分で治す機能が備わっています。

それなのにバランスが変わってしまうと・・・治りにくくなってしまいますよね。


だから抗生剤を使うって言うのは「とりあえず・・・」ではいけないんです。

必要な薬ですが使い方を誤ると後々しんどくなってしまうんです。

だから皮膚炎は治りにくくなっていくんですよ。


ならどうするか??

そこで原因を考える必要が出てくるんです。

人間のニキビの時と同様、犬猫の場合も

・食事
・生活習慣(ストレスが溜まるような生活をしていないか?)
・化学物質や電磁波
・シャンプーのしすぎ

他にももっと原因はあると思いますが、これらを見つめ直していかないとまた症状が繰り返しでますし、最初は抗生剤の方が手っ取り早く症状がおさまるかもしれませんが、長い目で見たら原因を見つめて改善していった方がその後が楽です。

無駄遣いをたくさんしていて「なんでお金がなくなるのかな〜」っていいながら借金を繰り返す、って誰がみても「いや、無駄遣いをなくすことが先決でしょ?」ってなりませんか?

でも何かの症状が出るとそれがなぜ出ているのかを考えず「薬で・・・」とか「手術で・・・」って話になってしまう。


それだとね、やっぱり動物はかわいそうですよ。

動物は喋れないですけど全部わかってます。

そして全部を受け入れてくれるんです。

だからこそ、思うんですよね。


自分だったらされたくないことは、動物に対してやりたくないなって。


これが薬や手術だけじゃない医療を探している1番の理由なんだと思います。

私自身がそんな治療は受けたくないもんでねw


ってことで今回はこの辺で〜


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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