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無敵になりました👍

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

今年は梅を10キロ漬けようと思っている林です。

大体梅って1キロで30〜35個ぐらいなんですよね。

で、毎日1個食べたとして、年間で12キロ・・・

まぁそんなに毎日は食べないとしても、10キロは消費しそうな感じなんですよねw

ってことであと8キロの梅をどこかからか調達し、つけようと目論んでおります🤲


さて、今日は私の畑のお話🙋‍♂️

患者さんの中には「畑の話、要らないw」っていう方もいましたが、自然農の畑は作物どうこうではなく、生き物が自然に生きるとは?っていう観点から見るととっても面白いので、今日はそのお話。


自然農ってあんまり聞いたことないですよね。

一般的な農業(私は市民農園しか行っていませんが・・・)ってまず草を刈り、化学肥料や牛糞・鶏糞などの堆肥、そのほかの土壌改良剤を混ぜてよく耕します。

その後、種を蒔いたり苗を植えたりしますが、そこからは雑草との戦いになってくるんですよね。

ご存じの通り雑草の生命力は半端ないです。

草むしりをしても1週間後にはなぜか草が生えてきますw

とっても強いです。

それらの草と野菜と、どちらが成長速度が速いのか??って言ったら、誰もが分かる通り雑草です。

だから雑草が生えないためにマルチシートと呼ばれる黒いビニールシートを野菜以外のところに被せたりします。

そうすることで野菜の周りに雑草が生えないようにするんですよね。

で、草の次は虫です。

野菜を育てるときに必ずと言っていいほど厄介になってくるのは虫ですよね。

葉っぱを食べられボロボロになり、そしてやっとできたと思った身も食べられたりします。

さらには土の中にできる芋なんかにも虫はついたり、豆を植えたらアブラムシが来ます。


さらにさらに、菌やカビなんかの病気にもなったりするので、安定して綺麗な野菜を作ろうと思ったら農薬が必要になってくるんですよね。

しかも雨で流れたりするので割と頻繁に。


で、まだまだ終わらないですw

豆を植えたらまず鳥が食べにきますw

先日植えた枝豆は結局生えてこなかったんで、多分食べられたでしょう。

スナップエンドウは多分カラスに突かれていましたw

そしてさらに田舎の方に行くと猪に、鹿に、そして猿に・・・

様々な障害と思われることが起こりながら野菜ってできてくるんですよね。


って考えると、野菜を作るにはいろんな敵がたくさんいるんです。


でも一つ考えてみたいんですよね。


そこら辺に生えている雑草って、肥料もなく耕さなくてもちゃんと育っているし、農薬もなくても虫に食われず、実をつけているものだって多少喰われてもまだまだ沢山実っていたりします。


そもそも江戸時代以前には化学肥料もなければ耕運機もありませんでした。

ビニールシートもなかったです。

というか今ももりなどの自然にはそんなものがなくてもいろんな植物が育っています。


で、いろんなYoutubeを見ながら、自分でもやってみながら、一番しっくり来たのが「自然農」だったんですよね。


自然農の定義ってこれっていうものはありませんが、大体は
・耕さない
・肥料を入れない
・農薬を使わない

大体こんな感じですね。

でも「島の自然農」というYoutubeチャンネルの方が

「自然農は方法じゃなく生き方」

っておっしゃっていたんですよね。


まさにそうだと思いました。


ぶっちゃけどっちでもいいんです。

自然農がいいとかわるいとかはないし、自然農はこうしなければいけないってこともない。

自分がやりたかったら堆肥を入れてもいいと思うんです。

重要なのは「自然の流れに反していないか?」っていう点だと思っています。


本来なら人間の手をそんなに加えなくても草木は生えるようになっています。

それにより虫や動物は生きています。

全ては完璧なんです。

それを「人間が肥料を入れて耕して農薬を撒かないと、ちゃんとした野菜なんてできない」って思っているのが現代です。

これって「人間が頭で考えた栄養学をもとに食事を作らないと病気になるし、病気になったら薬や手術をしないと、お医者さんに頼らないと治らない」って思い込んでいる現代社会と同じだと思うんですよね。

本当はこれ以上足し算は必要ではなく、むしろ何かがおかしいからそのおかしいものを引いていくことが健康への近道だったりする。


で、私がやっている自然農ってどんな感じかっていうと、草は刈ってその場に敷くことで、その下から雑草は生えにくくなります(マルチシートみたい)

そしてその草の下には大量の虫や菌が発生し、それが亡くなることで肥料がわりになります。

さらにはその土地の栄養が少なそうであれば豆を植えたりして、土の中に養分を蓄えたりします。


そうやって考えると草だって雑草防止シートや肥料がわりにもなるし、虫や菌だって必要になってくるんです。

そうなるといろんな虫がいろんな虫を食べ、その虫を鳥が食べにくる。

その鳥が糞をするとそれがまた肥料になる・・・

そうやって連鎖しているのが見えてくるんですよね。


そうすると、どうですか??

今まで敵だと思っていた雑草や虫や鳥たちが、一気に全て必要なものに見えてきませんか?

その瞬間に敵がいなくなるんです。

そう、無敵状態です😎


そもそも自然は全て必要なもので成り立っているので、敵という発想自体が消滅するんですよね。

こうやって人参の花なんかを見たことも、ほとんどの方はないと思います。

私も人参の花を見たのは2年前が初めてでした。

そうやって循環していくんですよね。

全ては必要なものなんです。


見方次第で全てが決まってきますね。

ある人が害虫と言ったとしても、その虫は別の虫を食べてくれるかも知れない。

スズメバチはとても怖い存在ではありますが、色々な虫を食べてくれますし、受粉もしてくれるありがたい存在でもあります。


自然はそうやって巡っていて、そこには善悪も敵も味方もないんですね〜


では🤗

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  1. サマンサ

    畑の話要らないwっていったのは私でございます
    植物は自分が足踏み入れない分野、なぜなーらエアプランツとサボテン枯らす人間ですので、、、。
    なので畑やれるマメな人格ではないです️
    が、しかし先生の雑草だらけの人参みたら勇気がでました。ふとその雑草みて話の論点ズレるんですが、犬って腹の調子悪いせいなのか、ただ単に小腹が空いたせいなのか、雑食の本能なのか突然草食べますよね?基本本能にまかせて放置がいいのか、やめさせるべきなのか悩む時があります。先生の見解はやめさせてエビオス錠?本能にまかせて放置でしょうか?毒の雑草もあるし?ゆーて、寄生虫とか菌とかはその子の免疫力次第なので省いての考えで️

    • ときわのもり動物病院

      ドライフードばっかりだと胃が荒れるんじゃないか??って思っています。
      だから本能的に草を食べているんじゃないかと・・・
      キャベツとか小松菜とか青梗菜とかブロッコリーとか高菜とか水菜とか大根とかカブとかの、アブラナ科の野菜をあげてみてください〜

執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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