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教科書、売りました〜

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

プールでウォータースライダーをやったら、尾骶骨がめっちゃ痛くなり、その部分の海パンが見事に破れてしまった林です。

痩せているから、と言われましたが、それだけなのかどうか・・・


そのうち尻尾でも生えてきて、かめはめ波でも打てるのではないかと密かに期待をしております😎


さて、最近いろんなものを断捨離している私。

この1ヶ月でいろんなものを捨てたのですが、中でも自分の中で大きかったものは、今まで使うであろうと思って仕入れた備品だったり機械だったりの獣医療に関わるものを、人にあげたり捨てたりしたことです。


昨年6月の往診医師時に、今までの動物病院勤務からはガラッと形態が変わり「これは必要かな」っていう薬だったり備品だったり機械だったりを仕入れました。

車も往診用に軽のバンを書いました。

で、往診をしながら開業準備もしていたので、開業に必要なのかな、っていうものをもらったりもしながら、後々のためにいろんなものを集めていたんです。

が・・・

気付いたことがあったんです。

それらのほとんどを、この1年使ってこなかったことに。


何かあるかもしれないと用意した薬は、何もなく期限が切れたものもあります。

もしものためにと勝手おいた包帯やガーゼなんかも、全く使いませんでした。

私の診察がもう完全に「薬で症状を抑えるのではなく、根っからの体質改善」にシフトしたからなのかもしれません。

そもそも「自分が使わないものを動物に使うのか?」と言ったところが今の診察のベースになっているんで、ちょっとやそっとのことでは基本的に放置なんですよね。

今のも死にそう、みたいな、救急病院時代に経験したような子達でなければ薬を使うことも少なくなりました。

そしてそういう子の診察をすることも、動物病院時代よりも少なくなりました。


まぁそういう死にそうな子っていうのは、その多くが慢性疾患の悪化や生活習慣の中での乱れが原因だとおもっいて、交通事故や異物を飲んでしまった「事故系」のものっていうのは、普通の動物病院でもめちゃくちゃ少ないんですよね。

基本的に緊急症例以外は薬をなるべく使わないようにしていますし、事故の場合は往診じゃなくて救急病院なんかに行くことが多いので、今の私のスタイルにはほとんどのものが必要なくなる。


ってことで色々捨てたり人にあげたりしました。

その度に「これもいらないんですか?」って言われたものもありますが、事実、1年間全く使わなかったんでいらないんですよねw

エリザベスカラーも結局爪切り以外は使わなかったんで、知り合いにあげました。


で、昨日、最も大きなものを捨てたんです。

それは獣医学系の教科書。

いっぱいありましたね。

3~5cmぐらいの本が10冊以上あったし、それ以外のものも合わせると25冊ぐらいになったんじゃないでしょうか??

その前にも雑誌系は人にあげたりもしていました。

残したのは解剖と東洋医学系の本だけは残しましたが、それ以外は捨てました。


大体の病気のパターンがわかり、そもそも教科書を見なくなったっていうのもありますが、それよりも「そこに正解がなさそう」って思ったからっていうのが大きいですね。


教科書には原因が載っていないんです。

病名が載っていて症状も載っていて、治療方法も載っていて、そしてその病気でどれぐらい生きるのかなんかも載っています。

でも肝心の「なんでその病気、その症状が出るのか」については全くと言っていいほど載ってないんです。


これが自分の中ではすごい違和感なんですよね。

だって原因がわからないのに治療するって、できるのかな〜って思うんです。


出ている症状に対して検査をして薬を出したり手術をしたりするのも立派な治療だと思います。

特に救急疾患はそれが絶対に必要だし、あまりに痒みがひどいアレルギーなんかにはステロイドを使います。

でも、いわゆる「慢性疾患」に関してはなるべくその原因を追求し、そして腸内環境も含めて身体を持ち上げ、免疫を下げているかもしれないストレスをその生活から取り除くことのほうが重要だと思うんです。

そういった、自分が体調をくずいた場合にまず内省するような内容が、残念ながら載っていないんです。

まぁこれはある意味当然で、そんなものを載せようと思ったら、下痢一つとっても無限に書かなければいけないし、お家の環境のことなんてかけませんからね。

だから教科書は今のままでいいと思うんです。


ただ、本当の意味で病気から抜け出す、生活の質を上げるんだったら、やっぱり原因追及なり体質改善なりストレス除去が不可欠。

だから全部捨てました。


また必要なら買えばいいですしね。


でも捨てたことで色々が決まりました。


そもそもパターンに当てはめて治療していくっていうのが、自分としては面白くないんですよね。

なんか飽きてしまった。

それよりはその子に合わせて、その飼い主さんに合わせて、色々話をして、本当の原因なんかを探っていくほうが面白い。

そしてそれが治療の本質につながると考えています。


って捨てたらですよ。

めっちゃいいことが起きたんですw

近所のスーパーでスパークリングワインのガチャみたいなのがやっていたんです。

1本2300円ぐらいで、いちばん高いものではドンペリが当たるかもしれない、みたいなやつ。

それをやってみたんです。

そしたら・・・

1本8000円を超えるシャンパンが当たったんです👍

色々捨てたらいいことが起きるもんだ、っていう私の中での設定ができましたし、直感に従うといいことがたくさん起きる、っていう設定も私の中ではできてきています。

ってことでラジオを撮りましたので、聞いてみてくさい〜
https://podcasters.spotify.com/pod/show/ky619/episodes/13-e2muooe


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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