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名前をつけるということ

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

寒くなったので靴を履いているんですが、一部の患者さんから「サンダルじゃないの??」って言われてしまう林です。

そう言う患者さんの肌の色は黒く、冬でも半袖で、外国人の友達がいますw

私は日本人ですので、寒くなったらちゃんと防寒をしますw


さて、自分は今なんの仕事をしているのか。

そうやってたまに思うんです。

この仕事は獣医の仕事なんだろうか?

この仕事の分野はなんなのか?

そもそもこれは仕事なのか??


今度とある場所でお仕事をすることになったんですが、初めましての方が多い場所で私がやっていることをどう説明したらいいのか、わからないんですよねw

これは私だけでなく、患者さんたちにもよく言われます。

「先生のこと友達とかに紹介しようかなって思うんだけど、なんて言って紹介したらいいのかわからない」

そう言われた時に返す言葉は

「そうだよね、俺もわかんない」

こうなってしまうんです。


今何をしているのか??


身体を触り、身体を整え、飼い主と話をし、飼い主を整え、食事のアドバイスなんかをする。


採血しない、他の検査もほとんどしない(エコーはたまに当てます)、薬もほとんど出さない、最近はサプリもほとんど出さない。

施設持ってないので手術もしません。

ワクチンも打ちません。

フィラリア、ノミダニは欲しい方には出します。


やっていること、ほぼ獣医というか動物医療とは関係ないんですよね。


じゃあそれは「マッサージ」「整体」「カイロプラクティック」なのかと言われれば、それもまた違う。

そう言ったものを自分で受けて、施術してくれた方と話をして動物に落とし込むことはしていますが、この技法だけ、ってことはしていません。

いいと思った部分だけ採用しながら試行錯誤しています。


そう、自分でも日々進化というか変化していますし、これをやっているっていう感覚もなく、その都度その都度自分にできることをやっているだけなんです。

そしてそれは今までの獣医療の教科書なんかには載っているはずもなく、祖霊が本になったり論文になったりしているものでもありません。

全て自分で実践し、体感し、身体で獲得してきたもの。


そんなものに名前をつけることなんてできなくって、説明する時に若干困っているんです。


「とりあえず1回体感してみて」

これしかないんですよね。


でもそれでいいんです。

逆に名前をつけることってちょっと窮屈な気もするんですよね。

例えば整体って名前をつけてしまうと、それ以外の技法を知った時も今までやっていた整体にこだわってしまいそうで・・・

それだったらいっそのこと名前なんてつけずに

「身体がととのいます〜」

ぐらいな感じでもいいのかなと。

強いて名前をつけるのであれば

「これ」

ですかね。


でも結局それが一番良さそうな気がするんです。

西洋とか東洋とか別に分ける必要もないし、獣医じゃなければできないことにこだわる必要もなく、その時一番いい「これ」をやってあげればいい。


だから最近は「獣医師」って名乗るのもちょっとどうなのかな、って思っていますw


獣医師である前に一人の人間です。


多分患者さんは獣医師というより「今の自分」を受け入れてくれていて、それが合っているから呼んでくれるんだと思っています。


そうなると今後の変化の大きい時代には肩書きなんかよりは「今の自分を見て」みたいな方がいいのかもしれないし、方法は「今のベストはこれ」って感じの方が素直なのかもしれません。


あ、患者さんから「このブログ、急に終わるよね」って言われましたが、言いたいことが降ってこなくなって飽きてくるとそこで終了なんですよね・・・


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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