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勝手に育つ

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

昨日日帰りで東京に行ってきた林です。

東京は何で行ったかというと・・・

ついに会うことができました!!

養老先生のセミナーだったんです。


養老先生は今年で86歳なんですって。

実際に数年前に入院したり、高齢でもありますので、最近のYouTubeでもあんまり更新がなかったので心配していましたが、お元気そうなお姿を見せてくれていました。


テーマは「環境問題の壁」

と言っても巷で言われているCO2がどうだとか、温暖化がどうだとかっていう話ではなく、養老先生独自の切り口のお話会でした。


そこで言われていたことで印象に残ったことが2つありました。

ひとつは「どこからどこまでが自分なのか」って話。


我々は自分、って言われた時にどう思うでしょうか?

私も含め多くの人が自分の身体を指すんじゃないですかね。

自分の体の内側を自分だって思っていると思います。


でもそれってどうなのか??

例えば最近書いていましたが、腸内の中って細菌に溢れていますよね。

腸内細菌だけでも自分の細胞よりも多く存在していますし、その重さは1〜2kgにも及びます。

それは自分なんでしょうか?


また外に目を向けると、私たちは母親から生まれてきます。

母親の中にいたら母親の一部分ですが、母親から出てきたら別々の個体になるんでしょうか?

また我々の周りの空気だったり食べ物だったりは自分以外の存在ですが、それを取り入れたら自分の一部になります。

ってことはそういうものも自分の一部と見なすことはできないんでしょうか?


って考えているとそもそも自分なんてないかもしれないし、あったとしたらこの世の中全てが自分なんだと思うんですよね。


で、いろんな方の話になっていったんですが、自分がそういう想いになってくると動物や虫たちがよってくるんですって。

この話は前から聞いていたので知っていたんですが、自分もそう感じることが結構あります。

自然体でいると自然のものが寄ってくるんです。

動物病院での勤務をやめてもう一年が経ちました。

そのかんは往診をしているんですが、往診をしていると猫があんまり逃げなくなったんですよね。

というかむしろ最近は寄ってきます。

近所の犬たちも寄ってきますし、往診に行くとまずお腹を触れって言ってきます。


そして虫たちも寄ってきます。

この前なんて自転車で走っていたらスズメバチが並走してきましたw


そしてそして、子どもたちも寄ってきます。

近所の子と遊ぶことが増えましたw


その代わり自分の周りから減っていくものもあります。

それは真面目な大人。


〜しなくちゃいけない
〜あるべき

そうやって色々思っている人がだんだん減ってきているんです。

というか自分自身がそういう人といるとしんどいから離れていっているのかもしれないですが・・・


「自分の枠を広げたほうがいいよ」

養老先生はこうおっしゃっていました。

全てが自分、って思ったら他人のせいなんて無いんですよね。

全ては自分の一部だと思ったら、まずは自分が変わればいいんですから。


そうすると全てに意味があり、全てが色々教えてくれる存在になってくれるんで、敵がいなくなる、いわゆる「無敵」になるんだと思いました。


そしてもうひとつ。

「子供は勝手に育つ」ってこと。


昨日教育機関の方から質問された時にそうおっしゃっていました。

学校って勉強を教えるところ、っていう考えがありますよね?

確かにそうだと思いますが、学校の思い出ってどんなものがあるでしょうか?

授業の思い出ってありますか??

残念ながら無いんですよねw

そんなことよりもどこかにいったとか、何をして遊んだとか、友達関係だったりとか。

そんな思い出しか残らないんです。

そしてもっと残念なのが、学校で教わった勉強って身にならないってこと。

先生が教えてくれた授業内容って身にならないんです。

ほとんどがそう。


でも身になるものもある。

それが何かって言ったら「自分から進んで学んだこと」


そうなんです。

みんなそうだと思いますが、教わったことって全然身になりませんが、自分から学んだことって覚えているんです。


その最たるものが日本語じゃないでしょうか??

日本語って誰に教わりました?

単語、文法、敬語・・・

誰にも教わった覚えはありませんよね。

でも小さい子たちは自分を表現するために必死に学んできました。

自分自身で。

日本語って世界で一番難しい言語だと言われています。

ひらがな、カタカナ、漢字、最近はそれにアルファベットも加わってきています。

さらにものの数え方なんて外国人を苦しめていますよねw

ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とう・・・

どこにも数字が入っていませんw

それを普通に言えてしまう幼稚園児。


子供は何もできない、って思っていたら大きな間違いなんです。

子供はなんでもできるんで。

だからただ背中を見せて待ってあげれば子供は勝手に育つんです。


親が導いてあげるのは大切ですが、親が枠を決めてしまうと子供にとっては大きな弊害しかないと思っています。


枠から飛び出す、以前に、枠を作らないことが大切なんだと思うんですよね。

自分の経験はもちろん大切ですが、それにこだわらずに「今どうしたらいいのか」を選び続けるだけ。

そうやって自然に身を任せていればいい。


養老先生の人生は全てがなりゆきみたいですw


興味深く拝聴いたしました🤲

初めて東京タワーと増上寺。

冷やしカレー麺。


にしても六本木はいろんな国の人がいましたね〜

もう日本じゃない国として見ていたほうがしっくりきました。

そして六本木は「人間の欲望を全部叶えました〜」みたいな街ですね〜

そんなところにワークマンのポロシャツとGUの短パンで挑んだ私・・・


ってな内容でポッドキャストも撮りましたので、ご興味があれば是非🤲


https://podcasters.spotify.com/pod/show/ky619/episodes/5-e2li4iq


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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