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副腎疲労その③

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

鎖骨骨折9日目。

やっと左手は動くので大掃除、と言うか床を拭いていたら前屈みになってやはり右腕に負担がかかっている林です

#安静がどこまでかなのかがわかりません・・・


さて前回の続き。

もう一度書いておきますが、犬の副腎疲労に関してはあくまでも「仮説」なんで、「そんな話もあるんだね〜」ぐらいで読んでくださいね〜


さて、人間の方だと副腎疲労によってメンタルがやられたりアレルギーが出たり、腸の中でも特に小腸の炎症に罹りやすいことは前回書きました。

副腎から出る「コルチゾール」と言うホルモンがストレスに対抗したり炎症を抑えたりしてくれるんです。

ですが前回も書いた様々なストレスにさらされると副腎が頑張り過ぎてしまい、コルチゾールが出過ぎたり、逆に出にくくなってしまったりする。

そうするとうまい具合にストレスに対抗できなくなったり、炎症を抑えきれなくなってしまう可能性があるんですよね。


前回書きました患者さん(フレンチブルドッグ)もそうなんですが、今の犬猫ってお留守番が多いですよね。

これは今の社会的にある程度は仕方がないことだとは思うんです。

仕事をしているとどうしても1日の半分ぐらいは留守になってしまう。

もちろん家で仕事ができたり、家での時間が増やせるといいですが、そうも言ってられないのが現状だと思います。

ただもしお留守番が多いんだったら、ですね、それ以外にストレスに感じるものをなるべく減らしてあげて欲しいんです。


・帰ってきたら散歩にしっかりと行ってあげる
・休みの日はいつもよりも相手をして、たまに遠出をしてあげる。
・ご飯はなるべくドライだけじゃなく、手作りも混ぜてみる
・本人の嫌がることは極力しない

とにかくストレス、と言うか自然に反することはなるべくなら避けてあげるほうがいいのかな、って思うんですよね。

もちろん外に出るのが嫌な子は家の中で遊んであげてもいいと思います。

ご飯も毎食は無理だとしても、たまには鶏肉や野菜を茹でてトッピングをしてもいいし、晩御飯のおかずを少しあげてもいいでしょう。
(もちろんおつまみとかカップラーメンとか、スナック菓子はダメですよ〜)

ドライフードっていうのは加工食品であり保存食です。

便利ではありますが、明らかに自然のものとは異なっています。


各栄養素のバランスだけを考えたら、そりゃドライフードの方が手作りよりもいいと思います。

でももし人間だったら、そんな完璧フードがあったところで、絶対にお母さんの手作りの温かいご飯を食べたくないですか?

しかも材料が似た様なものだったら・・・


完璧は目指さなくていいんです。

動物たちはそこに愛情がこもっているかをはっきりと認識しているはずなんで、気持ちが入っていれば大丈夫だと思いますよ。


あとはいろいろ心配なのはわかりますが、元気や食欲があれば少しの下痢や痒み、痛みぐらいでいろいろと調べたりしすぎるのも、動物からしたらプレッシャーになるかもしれないですよね。

もちろん安心できるならいいですが、「結果的にいつも不安が残るんだよな〜」ってなるなら調べない方がいいです。

なぜならその不安な気持ち、動物は察していますよ。

そんな時ってこっちの顔色伺っていませんか??


そして病院に行き過ぎない、って言うのも必要です。

子供って病院に連れていくと不安な顔をしていませんか??

それもそのはずです。

何もわからない小さな頃から、病院=注射、もしくは嫌なことをされるところ、としてインプットされていますから。

人間の言葉がわかる様になっても病院って嫌ですよね。

動物たちはおそらくもっと不安です。

人間の言葉がわからない上に、子犬の時から病院に行くと注射や採血などの検査、そして半年前後で全身麻酔で手術まで経験している子も多いです。


実際病院が嫌な子も多いですし、初めて来る子でも診察室に入りたがらない子もいます。


もちろん元気や食欲がなくなったり痒みが酷かったり、呼吸困難やてんかん発作なんかで必要な時は様子は見て欲しくないですが、一度だけ吐いたり下痢をしたり、血尿をしたけど今はなんともない、みたいな時は少し様子を見てもいいと思います。

動物は自分で病気を治します。

みなさんも体調が悪い時はご飯をあまり食べずにゆっくり寝ると思いますが、動物も同じです。

「自分だったらこの症状で病院に行くか??」

一度こう考えて動物を観察してみてください。


そうやって好きなことはしてあげて、嫌なことはなるべく避けてあげる。

ただそれをするだけでも結構動物たちは安心すると思うんですよね。


私は動物って痛みなんかのストレスには結構強いと思っています。

特に中型犬以上なんかは、振り向いたりした時にありえない勢いで家具やドアなんかにぶつかっても、なんともない顔をしてるじゃないですか😅

手術の後も、もちろん痛み止めは使っていますが、回復がめっちゃ早い。


でもね、対人間社会へのストレスには結構弱い気がするんですよね。

寂しがりなんですよね。

トリミングやホテルなんかを利用した後に血便が出たり膀胱炎になったり、中には血混じりのものを吐いたりする子もいます。

人間が血便が出たら一大事ですよね。

でも動物たちはよくあるんですよね。


それだけ「メンタル」が病気につながる可能性があることを知っておいて欲しいんです。

まさに「病は気から」です。


じゃあそうならないためにどうしたらいいのか?って言ったら

・好きなことは思いっきりやらせてあげる
・嫌なことはしない

と言うなんとも当たり前ですが、現代人が「ちゃんとする」ことに意識を向けるあまりに忘れがちな、野生の動物たちが当たり前の様にやっていることに近づけてあげればいいと思っています。


もちろん人間社会で生きる以上は、ある一定のラインはちゃんとしなければいけませんが、緩めるところはしっかりと緩めることも大切。


って動物たちのことを書いていましたが、これは今の日本人にこそ必要な考えなのかな〜って思いながら最近は過ごしています。


みなさん、まぁ自分も含めてですが、周りを気にしすぎていませんか?

周りに迷惑がかからない様にちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなさい、って言う方多いです。

でもそのせいで「こうしなければいけない」「あの人はこうしてないからダメ」と、自分にも他人にも謎のルールを課して、窮屈になっていませんか?

私はなってました😅
と言うか今もまだなってます😢

でも大切なには迷惑をかけないことじゃなくて

「他人の行いを許してあげること」

なんじゃないかなと思っています。

だって生まれて今まで、誰にも迷惑をかけずに生きてきた人っていなくないですか?

人間っていうのは人に迷惑をかけ、そしてかけられて、色々な人の中で揉まれて少しずつ成長していくんだと思います。

私はそう考えるので、本当に非人道的な扱いに関してはどうかわかりませんが、日常生活で受ける程度の様々な出来事は他人を許していきたい、と思いながら生活しています。
#まぁなかなか難しいんですけどね😅


そのためには・・・

自分を縛り付けている謎のマイルールをぶち壊す

ことからなんですよね。

自分が「こうしなければいけない!」って思っていることに反した人をみると、なんとなく嫌な気持ちになりますよね。

・挨拶はしなくちゃいけない
・手を洗わなくちゃいけない
・ゴミは道路に捨ててはいけない
・マスクはしなくてはいけない

でも相手からするとそんな常識、全くないかもしれないんですよね。

育ってきた環境が違うから〜
#セロリか!!

そしてたとえ挨拶を向こうがしてこなくっても、自分が挨拶をしたいならすればいいでしょうし、もし相手がマスクをしたくなくても自分がしたいなら2枚すればいい。

自分がやりたいならやればいいし、自分がやりたくないならしなければいい。

もし本当にそれをやりたいのなら、他人にどう思われてもやればいいし、他人がそれをやらなかった責任は自分にはないです。


自分で思うんですが「〜しなければ」って言う思いって、
「本当はそうしたくないんだけど、世間的だったり常識的にだったりで、そうした方がいいんだよね」って我慢した結果だと思うんですよね。

我慢するからそうしてない人を見ると「なんで私はやってるのにあの人はやってないんだ・・・」って言う謎の感情になって強要してしまうんだと思うんです。


まずは自分を許すことですね

やりたいことはやり、嫌なことはやめる

これを人間がまず実施していくことで人間がリラックスできると、動物たちにもいい影響が出ると思っています。


って言う途中から動物関係のない話になってしまいましたが、この辺で終わります。


自分を何かで縛っていると体って固くなります。

そうすると普段だと考えられない事故が起き、利き腕の鎖骨なんかを骨折してしまうかもしれませんので、「てきとう」「良い加減」で生きていきましょう👍


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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