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出し切れる力

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

ネット環境があまり良くなく写真がアップロードできないので、縄文杉トレッキング記事は中断しております🤲


さて、最近患者さんから「下痢が止まらない」っていう相談が続いています。

下痢、なんで下痢するんでしょうかね??

そしてそれって止めていいものなんですかね??

そう考えたこと、ありますか?


下痢だけじゃなく吐いたりするのもそう、痒みもそう、熱もそう。

身体が出す症状っていうのには必ず意味があり、そしてそれは必ず身体が自分自身をととのえに行った結果出ているものだと思っています。

前にも書いたと思いますが、身体というのは無駄なことは一切せず、そして自分が悪くなるようなことも一切せず、ただ瞬間瞬間、自分自身をととのえていき寿命を全うする。

そんな存在なんだと思います。


じゃあなんで下痢が止まらないんでしょうか?

一言で言えばそれは「デトックス」だと思います。

浄化です。

それをやらないと身体はもっと辛くなってしまうから、体内の汚れを出しているんだと思います。

よく断食をして何も食べ物を消化管に入れないと、数日後には宿便なのか、でも明らかに普段見ている便とは違う、黒っぽいヘドロっぽいものが出る、って言いませんか?

実際に自分で経験していないのでどうなのかわかりませんが、多分消化管というか身体の中にはそういう不要なものが溜まっているんだと思います。


下痢っていうのはそういうものを出している。

そういう行為なんだと思うんですよね。

だってそんな汚いものが小腸から吸収され身体の中に入り続けていったら、血液はどんどん汚れていきますよね。

そうなると各臓器、組織が汚れていきます。

そうならないために腎臓や肝臓は働いていますが、それにも限界があり、また歳をとるとその機能も落ちてきます。

そんな時に皮膚からだったり呼吸から出そうとしているのが皮膚炎や咳、くしゃみだと思うんですよね。

さらに溜まると熱が出る・・・


そんな身体だからこそ、何度も何度も下痢をして、消化管を完全に綺麗にしてくれているんだと思うんですよ。

もちろんそんだけ下痢をしてしまうと心配になると思います。

ましてや高齢の子が下痢をすると体力がなくなってしまう、っと思われるかもしれません。

でもそれって止めていいものなのか?

これは常に考えなければいけないです。

いや、本当は考える必要もなく、身体に任せていれば良いんです。

身体という自然に任せれば、自ずからととのうようになっていく。

それが自然です。


人間は考えることが大好きです。

考えて「ああすれば、こうなる」って思っています。

でもそれは自然には通用しないんですよね。

自然界では人間の考えなど及ばない、不思議な力が働いています。

もし人間の力で自然を動かせるとしたら、とっくに人間が作り出した生物ができていてもおかしくないですが、今のところ虫一匹作り出すことはできません。

いやそれどころか、怪我だって治すことができません。

怪我が治せないのにどうして下痢が治せるんでしょうか??


ただただ任せておけば良いんです。

その上で身体に負担がないような食事はどうしたら良いかとか、気温とかを調整してあげれば良いと思います。


にしても動物の出し切る力はすごいですよね。

そして子供も。


大人になると子供なんかよりも身体は汚れてしまっているにも関わらず、下痢をしたり吐いたりできませんよね。

熱を出してスッキリ、なんてこともできなくなる。

いや、できたとしても薬なんかでで熱を止めてしまっていませんか?


最近は日焼けをしたくないからなのか、こんなに暑いのに長袖長ズボンで外出する人も多く見ます。

パーカーを着ている人もいます。

そんなんで中にはいると冷房がついている。

汗もかけなくなっていません。

それだとデトックス、なかなかできませんよね。


体調が悪いならただ休んでいればいい。

食欲がなければただただ食べないで寝ていれば良いんです。


身体は正直なんで、常にその声を聞いてあげる、ということが大切になってくると思います。


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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