余白がない

こんにちは〜

お習字を習い始め、はまりそうな気がしている林です。

一昨日も書いて来ました🤲

目指せ、相田みつを！！

さて、今日まで５日間往診をしていました。

そこで気になることがあったんですよね。

部屋の中が寒いんですよ。

はい、もちろん犬がいるからエアコンをかけているのはわかるんですが、それにしても寒いんです。

そして人間がその寒さに慣れてしまって、それでも暑いって言っている方もいます。

これ、結構問題なのかな〜って思っています。

何が問題かって、ずっと同じ気温で室内にいるってこと。

犬にとって日本の夏は湿度が高くて大変です。

当然エアコンがないとしんどいですよね。

でもちょっと考えると、一日中ずっと25度とか26度かの気温って、自然界には存在しないですよね。

昼は気温が高くなるし、夜は気温が低くなる。

そして春も夏も秋も、ずっと同じ気温っていうこともないはずです。

この辺が大きな問題だと、個人的には思っているんですよね。

最近散歩を嫌がるという犬たちが少なからずいます。

そう、暑いからなんですよね。

それはわかります。

でもずっと同じ気温で室内にいたら、外に出た時に余計に暑く感じますよね。

しかもエアコンの設定温度が低ければ低いほど。

ってこんなことを考えだしたのは実は犬を見ていたからではなく、人間を見ていて気がついたことがあるんです。

今の人は外から帰ってくるとまずエアコンをつけますよね。

暑い暑いって言いながらエアコンをつける。

暑いのはわかるしエアコンをつけたくなるのもわかる。

そして真夏はそうしなければいけないこともわかります。

でももう秋口です。

そろそろ自然に自分を合わせていくことも必要だと思うんですよね。

暑かったら、エアコンをつける前に服で調節したりうちわを使ったり、窓を全開にして空気を入れ替えたりしてみる

寒い時も同様です。

夏や冬にエアコンをつけないっていうのは厳しいと思いますが、なんだかそれが１年中になって来てはいませんか？？

動物を飼っていると仕方がない部分はありますが、あんまり外の環境と違う環境を作ってしまうと、動物たちもしんどくなってきます。

なんだか「完璧」を求めすぎているような気がするんですよね。

エアコンの設定温度は何度でなければいけない。

湿度は何％じゃなければいけない。

ご飯はこれじゃなければいけない。

水の量はこの量じゃなければいけない・・・

あんまり完璧を求めない方がいいと思います。

余白というか遊びというか、そういう部分を設けた方がいいと思うんですよね。

これは人間の生き方にも共通していると思っています。

大学は行かなければいけない。

正社員にならないといけない。

休みはなるべく取らないようにしなければいけない。

〜歳までに結婚しなければいけない。

他にもなんだか決められたレールの上をスムーズにいくことが良いことで、外れることが悪いことのような風潮がありませんか？

今でこそ学校に行かない子も増えていますが、私の頃はまだそれほど多くなかったので親も苦労していたと思います。

でも人生なんてレールなんてなく、前後左右、どこへ、どんなペースで行っても自由なはずです。

心に余裕を持てば、いろんな余白を感じられるんですよね。

動物を飼うってどうしても真面目になってしまいます。

でも生き物が生きていくって、案外適当だったりもします。

動物はうまいこと遊びを作って生きているような気がするんですよね。

あっ、ちなみにですが、書道も墨で書いた文字ではなく、白い余白の部分を見ていくと面白いみたいです。

私の字は余白が少ないですw

では🤗

林 潔高

獣医師

林 潔高（はやし きよたか）

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。