ブログ

一から考える 動物医療編①

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

なんかよく寝れなかったし熱があるかも!!これは風邪だ!!って思って体温を測ったら36.6℃でしっかり食欲もあった林です。

平熱です。


さて、動物医療を一から考えてみましょう。

そもそもなんで動物病院ってあんなに混んでしまっているのか?

混んでいると不都合なことが多いです。

みなさんも経験されたことがあると思いますが、病気だったり不安だったりで病院に行っても30分、1時間、時には2時間も待ったことありません?

その時間、本当になくしたいですよね。

不安で不安で、動物だって不安で、そして緊急時だって待合室がいっぱいで・・・

そう、動物病院なんて混んでない方がいいんです。

言ったらすぐに呼ばれて診察して、すぐに帰れた方が動物にとってもいいですし、飼い主さんからしても待っている時間って一番不安な時間ですよね?

さらには急を要するような状態だったら尚更です。

救急病院時代は患者さんのほとんどが急を要します。

中には全然大丈夫、みたいな子もいるんですが、本当に死にかけでくる子もいます。

本来の病院ってそういうところなんです。

でも今の病院って、死にそうな子はほとんどいません。

歩けない子もほとんどいません。

元気そうにしている子が多い。

そもそもそこから考え直した方がいいと思うんです。


「その子には本当に動物医療が必要かどうか?」
「それは動物病院に行かなければいけないのかどうか?」

まずはここからですよ。


私がこのブログを含めてこの数年言っていることがあります。

「病気は自分で治すもの、医療はそのお手伝い程度」
「薬で症状を抑えることはできても治すことはできない、食事や生活習慣の改善、ストレスの軽減などが根本治療につながる」

この考えはコロナで加速しました。

その前からなんとなくは感じていました。

最初の病院ではわからなかったものの、2件目の東京の動物病院で勤務していた時に感じたんです。

やっていることは東京の方が高度、そして病気も多く先生の経験もある。

話している内容も頭が良さそう、ぶっちゃけ静岡とは医療格差みたいなものを感じました。

でもね、そこで感じた違和感があるんです。

その高度な医療、それに憧れる気持ちが邪魔をしているのかわかりませんが、明らかに医療に頼っている。

それは獣医も患者さんも。

その結果、隅々まで何かを見つけないと不安なんです。検査が多くなるんです。

麻酔をかけての検査も結構多かったです。

そして治療のための薬が増えていくんです。手術も処置も増えるんです。

その結果どうなのか??

病気は治らないんです。それよりもどんどん複雑になっていくんです。

もちろん治っていたり症状が落ち着くものもあります。

西洋医学じゃないと、現代の医療じゃないと治らないものもありました。

緊急手術だったり心臓で苦しい子だったりてんかん発作だったり。

救急疾患はやっぱり高度な医療が必要なんだと感じました。

でもその他、8〜9割の命にかかわらない病気に関しては良くなっているのかと言われると・・・

とにかく飲んでいる薬が多い。

1件目の静岡の病院では基本1〜2種類、出ても4種類ぐらいです。

それが東京に行くと5種類ぐらい飲んでいる子は当たり前、中には10種類を超えている子もいました。

もう何が効いているのかもわかりません。

そんなに薬を飲んでいると、病気そのものが悪くなっているのかも、薬の副作用でその症状が出ているのかもわからなくなります。

そんな想いを持ちながら救急病院に行き、医療が進歩をして高度になるということは、病気が複雑になっていくような気がしたんです。

毎年のワクチン、フィラリア、ノミダニ・・・

身体に入る薬はとても多いです。

動物のワクチンは生きたウイルスを入れるものが多いです。

しかも口や鼻などの粘膜ではなく注射で体内に入るという、普通とは異なる経路。

さらには毎年接種。

フィラリアやノミダニも必要だと思いますが、言ってみれば殺虫剤の一種です。

虫を殺すんだからそうなんです。

それを年中飲んでいたらどうなりますか?

身体はおかしくなっていきますよね?

さらにドライフードという酸化しやすい加工食品を食べ、日光にあたる時間も減り、年中エアコンが効いている部屋にいる。

日光浴をして紫外線を浴びることでビタミンDが生成され免疫機能が保たれてきたのに、それができなくなっている。

そういう生活をしていると、低気圧だったり寒さだったりと普通に動物ならクリアできそうな問題に対しても敏感に反応してしまう。

現代人も同じです。


これは果たしていいことなのか??

薬を入れれば入れるほど身体にとっては確実に負担が増えます。

その薬を処理するのは肝臓であり、それが血液で全身をめぐり腎臓で排泄され膀胱も通る。

全身を通るんです。

その影響を無視しながら「病気が治らない」って言っているのはなんとなくおかしい、救急時代からそう思っていたんです。

中にはワクチンを打って翌日悪くなった子も見たことがありますし、抗生剤なんかを飲んで下痢をしたり吐いたり、ノミダニの薬も飲むと吐く子も結構いました。

でも私たちはそれに目を瞑っていたんです。

「薬のためなら仕方がないな」って。

私もそうです。

ワクチンでアレルギーが出たら次からは抗ヒスタミンやステロイドなんかを使いながらワクチンを打っていました。

本当にそのワクチンや薬がその頻度で必要なのか?ってことは考えずに。


その結果が今なんじゃないかと思います。


それが加速してきたのがコロナですよね。

最初は訳がわからない奇病として扱われていたので、緊急事態は仕方がなかったし、マスクもしょうがなかった。

実際に自分も誰よりも早くからしていました。

でもだんだんそれが意味のないことだってわかってきた。

コロナは罹っても死なず、インフルエンザよりも弱そう。

マスクの網目はウイルスは簡単に通ってしまう。

アルコールやイソジンは常在菌も殺すので、むしろ免疫を下げる。

そしてワクチンだって打ったら罹らない、死なないって言っていたのに、打つたびにいうことが変わる。

そもそもウイルスなんて毎日のように変異するものなんだからワクチンなんて効かないし、検査だって何を調べているのかわからない。


そして極め付けが「ワクチンじゃないと防げない、マスクをしていれば安全」みたいな風潮。

病気にかかるかどうか、治るかどうかを全て外に依存して、自分ではどうにもなりません、みたいな感じになっているのがどうにも納得がいかなかったんですよね。

コロナだって重症化する人もいればかからない人もいるんであれば、自分がかからない身体になればいいってことだし、かかっても気落ちしない前向きな気持ちを常日頃から持っていればいい。

そう思いだしてから「動物医療はどうなっているんだ?」って自分がやってきたことを一から見直して、ある意味愕然としているわけですw


てなところで続きは次回。

では🤗

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

おすすめの記事
こんな記事も読まれています
記事URLをコピーしました