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ドライフードについて

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

鎖骨骨折生活36日目。

昨日は名古屋まで鍼灸のセミナーを受けてきた林です。

全く未知の分野だけど、おそらく今メジャーで行われている医療行為では一番伝統がある分野ですよね。

東洋医学というか中国医学です。

西洋医学は何度も書いていますが救急疾患にはとても強みを発揮します。

特に感染症と事故。

でも慢性疾患に対してはそれを食い止めることは一定期間できるでしょうが、ほとんどがその後悪くなっていきますし薬の副作用も出てきてしまう。

根治に持っていく力は西洋医学にはなく、患者さんに投薬と検査の負担をかけてしまっているのが現状だと思います。

それを今の獣医療はしょうがない、っていうスタンスなのかもしれませんが、西洋医学の枠を越えれば改善する疾患も増えてくると思うんですよね。

第一、食事で下痢だったり痒みだったりメンタルだったりも改善していきます。

それに身体のバランスを整える鍼灸や整体なんかを組み合わせれば、もっと元気な動物たちが増えるんじゃないか。

そう思って今勉強中なわけです🙋‍♂️


鍼灸のお話はもう少し勉強したら書きたいと思います。

なにしろ新しい分野ですので、訳のわからんことばっかりですw

言葉からしてよくわからないし、ツボの話をされてもまず漢字が読めないww

30代後半にしてまた新たな分野にチャレンジですね👍


さて、ドライフードvs手作り食の第2弾!!

今日はドライフードについてもう少し書きたいと思います。

前回はドライフードの原材料には何が使われているのかがわからない、っていう点についてお話ししました。

その続きにもなりますが、1kg3000円ぐらいじゃないといいフードっていうのはできないんですよね。

じゃあなんでそれ以下のフードがこれだけ多いのか、って言ったら動物用のものっていうのは人間用よりもランクの下の食材が使われていたりするみたいです。

よく国産フードなんかで「ヒューマングレード」って書いてありませんか?

それをわざわざ書くってことは、人間用のものじゃないものが普通は使われていますよ、って教えてくれているってこと。

実際本で読んだところ、そうみたいです。

なかなか業者さんは動物用に卸したくない、ってこともその本には書いてありました。

動物用に卸している=それぐらいの品質、って捉えられかねないってことなんですよね。

だから農薬とか産地とかも気にした方がいいですが、それ以前に人間が食べられないようなものも入っている可能性があるってことも知っておいて欲しいんです。

そして国産であっても材料は国産じゃない可能性もあります。

さらには小麦や大豆、とうもろこしなんかは「遺伝子組み換え」の問題も出てきます。

遺伝子組み換え食品に関してはまだまだこの先どんな影響が出てくるかはわかりませんが、ヨーロッパなんかでは健康に関して疑念が出てきています。

そして遺伝子組み換え食品を育てるときに「除草剤」も用いられることが多いですが、除草剤に関してもさまざまな健康被害があると言われ、外国では訴訟が頻発しています。

日本人はそれを知らないです。

99%の人はそれを知らないです。

ホームセンターやドラッグストアで売っている除草剤を普通に庭や道路に撒いたりしています。

そうすると草は枯れてしまいます。

草の枯れ方、みたことありますか?

根っこが赤く焼けるんです。

本当に「根こそぎ」枯らして、というか植物を殺してしまうものなんです。

それって地球にとっていいものでしょうか??

よくないですよね?

じゃあ植物を殺すものは動物や人間に対してはどうでしょうか?

殺虫剤や農薬なんかも同じです。

もちろん人間や動物に直接かけているわけではないので、植物みたいに弱っていくことはないでしょうが、人間も動物も自然の一部、地球の一部です。

地球にとってよくないものっていうのは、人間や動物にとっても良くないと思うんです。


そういう意味で、何が入っているのかあんまりわからなフードっていうのは、私はお勧めしません。


ドライフードには他にも問題点というか課題点があります。

大きな問題点は「酸化」です。

酸素に触れた瞬間に錆びていきます。

品質が落ちていきます。

近年では活性酸素が身体を錆びつかせる、なんて言われています。

酸化っていうのは身体にとっても良くないものなんですよね。

では酸化した食べ物って体にいいんでしょうか??

答えはもちろんNOだと思います。

人間で言うと揚げ物だったりお菓子だったり、あとは魚の脂だったり。

こういう酸化した脂肪を摂ると、身体のタンパク質とくっついてめちゃくちゃ錆びてしまう、という本を何冊か読んだことがあります。

そういう論文も出ています。

それぐらい怖い酸化ですが、基本的にドライフード、特に安めのドライフードには食いつきが良くなるように「オイル」がコーティングしてあります。

油があれば美味しく感じますよね。

その油の質もバラバラでしょうが、そうなると参加はしやすくなります。

だから酸化防止剤が使われます。

今は天然由来のものが多いですが、それでもない方がいいに越したことはない。

そして酸化防止剤だけじゃなく保存料だったり調味料だったり。

さらには色がついているものもたくさんありますが、あの色は野菜の色じゃないですよ。

全て着色料です。


そういうフードをずっと食べ続けるってことは、スナック菓子やカップラーメンなんかを食べ続けるようなものです。

よくアメリカのケーキってすごい色をしていますよね?

ピンクとか緑とか青とか。

でも動物たちのフードに色がついているって、それと一緒なんですよ。

それを毎食食べ続けたら、軟便や便秘になるでしょうし、たまに吐くでしょうし、アレルギーなんかも出るでしょうし、他にも免疫が弱っていろんな病気になるでしょう。
メンタルもおかしくなるでしょう。

これを人間で考えると、便秘になったり下痢になったり、胃がもたれてなんかスッキリしなかったり、ニキビが出たり毛が抜けたり、風邪をひいたり肝臓や腎臓がおかしくなったり、糖尿病やリウマチになったり、そしてガンになったり・・・

自然からかけ離れたものを食べていると、人間や動物の身体っていうのはおかしくなっていきます。

何度も言いますが人間も動物も自然の一部です。

人間や人間の飼っている動物たちは今の世の中、自然とは切り離されつつありますが、元々は人間の作った生物などおらず全て自然のものです。

そういう意味でドライフードっていうのは注意した方がいいことが多いのは確かなんですよね。


さて、ドライフードに関してはデメリットをたくさん伝えてしまいましたが、もちろんメリットも多くあります。

それについては次回お話ししようと思います👍


では🤗

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執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、東京・神奈川・埼玉・静岡で往診しています。

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