ブログ

窮屈なんですよね

ときわのもり動物病院

こんにちは〜

飲みに行きたまたま隣になったおじさんが仕事で小笠原の母島や御蔵島など、合計20年もしま暮らしをしていたという、なんともレアな人物と2時間を過ごした林です。

島暮らし、憧れはしませんが自由そうでいいですよね〜

不便さもたくさんありますが、最近はその不便さこそが豊かに暮らす秘訣なのかな〜とも思っています。


さて、最近改めて日本は動物に対しても人間に対しても窮屈だな、って感じることが多くなってきています。

いや、これは日本だけじゃないかもしれませんが、日本にしか住んでいないので日本の現状について思うところがあるんです。


窮屈にも色々あります。

土地の窮屈感だったり気持ちの窮屈感だったり、見えるものもあれば見えないものもある。


先日親戚に言われたことで「なるほどな〜」って思うことがあったんです。

「犬って鎖に繋がれているから外れた時に嬉しくなって走り回って捕まらなくなるけど、日頃から鎖に繋がれていない東南アジアなんかの犬は街でも普通に暮らしているよね」

確かに〜

よくSNSなんかでアジアの街中の野生の犬たちの動画が流れていますが、街中でも車が走っていても普通にしている子が多いですよね。

もちろん中にはびっくりして走ってしまう子もいると思いますが、あれが日本の犬だったらどうでしょうか?

街中であんなことできるでしょうか??


あんなことをしたらみんな散々に散らばり、捕まえるのに一苦労ですよねw

これって普段から自由にできているかどうか、っていう問題もあると思うんです。

普段から自由に、まではいかないかもしれませんが、広い土地で走り回って散歩もしっかり行けている子であれば、呼び戻しも聞くでしょうが、普段家にいることが多くたまにしか散歩に行かない、もしくは散歩に行く時間が少ない子たちは、放たれると嬉しくてたまらなくなってしまうかもしれません。

実際先日そういう犬に遭遇した方がいて、脱走している時の犬の表情はとっても楽しそうだった、とのことw


結局日頃から自由に過ごしにくい環境なんですよね。

これは犬だけじゃないと思います。

猫も事故や喧嘩が起こるかもしれないから家の中で飼うべき、っていうなんとなくの常識がありますが、これは人間で考えたら、というか動物として考えるとものすごく不自然ですよ。

人間だったら大豪邸で暮らしているけど、絶対に外に出ては行けない、って言われているようなもの。

そして一度そこを飛び出してみたら大捜索が始まる。


これは明らかに生き物にとっては窮屈だと思うんです。


どっちでもいいんですよね。

本人が外に行きたいのなら行く、行きたくないのなら行かない。

それだけなはずなんです。

そもそも動物は動物で生きています。

人間が飼育している、っていう感覚自体がおかしいのかな〜とも最近は思っていて「同じ家に、同じ空間に共存している存在」としてみてあげることも必要なのかもしれません。

犬に関しては今の世の中生まれてから死ぬまで、野犬以外は人の手が加わっているのもありますし、大きい犬がその辺を歩いていたら危ないので人間がコントロールしなければいけない面も多くありますが、猫に関しては本当に「共存」っていう考え方も必要なんだと思います。

それは野生動物も一緒。

人間を中心とした今の世の中で考えると、邪魔をするものは「害」として扱われ、時には殺処分までされていますが、人間を抜いた自然で考えると「害」という存在は存在しません。

というかそういう概念は存在しません。


ここはすごく難しい問題。

結局人間を中心にすると「善悪」が発現し「こうしなければならない」という規制ができてくる。

これは動物だけでなく人間に対しても窮屈感を生んでいるんだと思います。

「あの人はこうしてるからこうする」
「みんながこうしているのに、なんであいつはしないんだ」

こういうのって自然界には存在しないんですよね。

ライオンが肉ばっかり食べているからといって、シマウマが肉食べることはないですし、犬が楽しそうに外を走っていても猫はそれをただ見ているだけだったりもする。


ってこれは子供も最初はそうなんですよね。

みんな好き勝手やっています。

隣の子と同じ遊びをしていても飽きたらやめて違う遊びをします。

それで隣の子が怒ることはありません。


大人もそれでいいんだと思います。

自分はこれがやりたいからやります、それは今やりたくないんだよね。

これが自然の生き方。

大人だけ、人間の大人だけ、この地球上でこの生き物だけそういう生き方ができていないんですよね〜


そろそろ自然と調和する時なんだと思います。

自然をコントロールするんじゃなく、自然と共に歩んでいくためにどうするか??


少し車に乗るのを減らして歩いたりするだけで、猫が外に出ても安心な世の中になるかもしれません。

本当は田舎で暮らしたいなら田舎で暮らしてみると、人間にも犬にも優しいかもしれません。


そういう視点を持ってみるのもいいのかもしれませんね〜


では🤗

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

執筆者
林 潔高
林 潔高
獣医師
林 潔高(はやし きよたか)

2012年に日本大学を卒業後、静岡市内および東京の動物病院で勤務。

2019年から2年半、24時間体制の動物病院「動物救急センター」で勤務。

2021年より東京の動物病院で院長として勤務した後、2023年に独立。

現在、静岡と東京を中心に往診をしております。

おすすめの記事
こんな記事も読まれています
記事URLをコピーしました